面白株主の皆さまへ
僕らは、創業期から面白法人と名乗っています。この面白法人という言葉に、3つの思いを込めました。
まずは、自分たちが面白がって働く「面白がる法人」に。次に、周囲からも面白いと言われる存在になる「面白い法人」に。最後は、人生が面白くなったという人を世の中に増やす「面白くする法人」になろう、と。
この思いを実現するために、僕らは、アイデアをたくさん出します。アイデアをたくさん出すということは、モノの見方をたくさん増やすということです。起きているモノゴトを1つの見方だけではなく、多くの視点から見ていく。
そんなふうにしてアイデアをたくさん出せば、面白くないと感じる状況になったときでも、「面白がる」ことができます。「アイデアいっぱいの人は深刻化しない」という言葉は、カヤック社内でよく使われるフレーズです。
また、モノの見方を変えることは、自分たちが面白がれるだけではなく、実はイノベーションにもつながっています。カヤックでは、数々のブレスト(ブレインストーミングというアイデア出しの会議)の中から、「面白い」と言っていただけるようなユニークな事業や社内制度が生まれています。
面白株主の皆さんもカヤックと関わることで、その空気を体験していただき、少しでも人生を面白がっていただければと思います。
そして、面白がるだけではなく、カヤックが、どうやったらもっと良い会社になるのか? もっと成長できるのか? もっと社会に貢献できるようになるのか? そういった実質的なイノベーションのアイデアも本気で一緒に出し合い、一緒に世の中を「面白くする」仲間になっていただければと思います。
そんな思いを、「面白株主」という言葉にも込めました。1年に1度開催する株主総会では、カヤック社員とともに、ブレストをする場も設けています。
どうぞ、今後とも面白法人カヤックを末永くよろしくお願いいたします。
面白法人カヤック代表取締役
貝畑政徳 柳澤大輔 久場智喜
第19回株主総会
2024年3月21日に開催された株主総会の配信動画を公開しています。
こちらからご覧ください。
株主総会レポートはこちら。
面白株主制度
面白株主制度とは、株主の皆さまと一緒に面白法人をつくる制度です。毎年の株主総会にて新しい施策を発表していきます。
第9弾 株主360度フィードバック
株主の皆様から、年に1回面白法人がより面白い会社になるためのフィードバックをいただき、その結果を公開いたします。次回は2024年3月に実施予定です。
第8弾 オンライン株主オフ会
2019年、株主のみなさまの交流を目的とした「オフ会」を開催しご好評いただきました。ワークスタイルやコミュニティが場所の制約に捉われず進化する中で、今年は「オンラインオフ会」を開催いたします。カヤックの株主になってくださったみなさま同士でご交流いただく企画です。
※ご参加者が最少催行人数に満たなかったため、開催は中止いたしました
第7弾 取締役会 面白株主席
ある会社では、大事な会議には顧客が座っているという設定の空席をひとつ用意し、顧客視点を忘れないようにしていたそうです。そこで、カヤックの取締役会にも「面白株主席」を用意し、世の中を「面白くする」仲間である面白株主の視点を忘れないようにします。
「面白株主席」には「面白株主人形」が座ります。株主の皆様の顔写真を集めて合成した「株主平均顔」を人形の顔にしたオリジナル人形です。(※カヤックには、社員の顔写真を合成した「面白法人像」というものが存在します)
第6弾 株主オフ会
カヤックの株主の皆さまが交流する場「株主交流会」を開催いたします。面白株主としてカヤックを一緒につくる仲間が交流することで、一緒に世の中を面白くするアイデアが生み出されたり、新しい取り組みが始まるきっかけになればと考えております。
第5弾 面白株主に名刺支給制度
カヤック社員が持つ「漫画名刺」を、株主の皆さんにも配布いたします。名刺の肩書きやデザインは「面白株主」「面白株主・スカウト担当」「面白株主・カヤック宣伝担当」など、いくつかパターンを用意し、選択できるようにする予定です。
第4弾 全国縦断!バス改め新幹線で旅する投資家説明会
全国の面白株主の皆さまを訪ねて、カヤックの事業や業績について説明したい。カヤックがどうやったらもっと良い会社になるのか、もっと成長できるのか、そして社会に貢献できるようになるのか、株主の皆さまと意見交換したい。
そんな思いから、代表の柳澤が全国を縦断し、個人投資家の皆さま向けの説明会を行います。
第3弾 株主版 ぜんいん社長合宿
カヤックでは「ぜんいん社長合宿」と称して全社員が業務から離れ、カヤックの社長になったつもりでカヤックの制度や、今後のビジョンについてブレストをする(アイデアを出し合う)合宿を行っています。
これを応用し、「面白株主制度」第3弾として、カヤック社員、株主がともにブレストを行い、カヤックの未来について考える機会をつくります。
第2弾 株主人事部化大作戦
カヤックでは、「ぜんいん人事部化計画」により、全社員が人事部に所属し、採用活動を行っています。同じように、株主の皆さまにもカヤックに必要な人材を検討いただき、ご紹介いただくことは可能なのではないかと考えました。
株主の紹介で入社された場合、感謝の証として鳩サブレーを39(サンキュー)個、差し上げます。
第1弾 株主限定コミュニティ「株主会議」
「株主会議」は、面白株主の皆様だけが閲覧、参加できる限定コミュニティです。
株主同士でカヤックに関するブレストを行う「ブレスト」機能、株主の皆さまからご意見をいただく「アンケート機能」が搭載されています。
おまけ短信
カヤックでは四半期毎の決算短信の開示と併せて、「おまけ短信」というコンテンツを発行しています。
「おまけ短信」は主に、各事業部からその四半期の「自慢と反省」や「Topics」、カヤックが取り組む「鎌倉資本主義」のご報告などから成り立っており、通常の決算短信のように売上など数字だけでは見えないカヤックの四半期を振り返る読み物です。
配当について
はじめに
最初に、一般的な配当の仕組みを簡単に整理してみました。その上で面白法人カヤックの配当に対する考え方を書かせていただきました。配当の仕組みについてご理解いただいている方は、読み飛ばしてお読みください。
配当の仕組み
株式会社は、「株主に出資していただき、会社に利益が出たら、株主に還元する」という原則でつくられた組織。つまり、利益が出たら配当を出して当然です。
一方、利益を配当に使うよりも、投資に使い会社の業績を伸ばしたほうが、株主へのリターンが大きくなるという考えもあります。成長スピードが期待されるベンチャー企業においては、利益を配当ではなく投資に使うケースも少なくありません。
ただ、その場合、お金を出した株主に一向に利益が還元されないということにもなりかねません。だから、現在の企業価値を表す株価が存在します。たとえ配当が伸びていなくとも、株価が上がっていれば、市場で保有している株を売ると、キャピタルゲインで利益を確保できるようになっています。一般的に、特にベンチャー企業などの場合は、配当を出さないと株価が上がり、配当を出すと株価が下がると言われているのはそこに理由があるのです。
面白法人カヤックの配当に対する考え方
カヤックは、株主の皆さまのことを一緒にカヤックをつくる仲間だと考えています。だから、僕らとしては、株主になっていただいた方には、できるだけカヤックの株を長く保有していただき、一緒に成長するための策を考え、一緒に成長していきたいと思うのです。
株価を上げて、キャピタルゲインを得る。これは当然の権利ですが、一方で、株を売るということは、そこでカヤックとの関係性がなくなるということでもあります。それよりは、少しでも長いお付き合いをしたい、そんな思いを込めるなら、積極的に配当を出す方針がカヤックという会社の配当政策としては良いのだろうと考えています。
今後とも、面白法人カヤックとしての考え方を明確にし、自身の状況、周囲の状況なども踏まえて、株主の価値を棄損しないようにその都度、真剣に判断していきます。
どうぞ面白法人カヤックを末永くよろしくお願いいたします。
鎌倉本社の理由
カヤックの本社は鎌倉にあります。企業が本社をどこに置くのか。そこには企業の意志や思い、戦略上の理由が投影されるべきです。
その理由を以下のページで説明していますので、ぜひお読みください。