2016.03.22
#面白法人カヤック社長日記 No.7自分の成長よりも仲間の成長にコミットする文化をつくる
前編の退職率の高い組織が成長していくために大切な3つのこと では、カヤックの退職に対する考え方、また、退職率を下げるための具体的な施策をお話しました。
実はもう1つ、具体的な施策までは落とし込んでいませんが、今後、考え方として広めていきたいなと思っていることがあります。
「カヤックという会社は、自分の成長じゃなく、仲間の成長にコミットしている人しかいません」
そんな風に説明できる組織になったら最高だなと。
考えてみれば、退職者の退職理由を考えた時に、自分のキャリアのことを考えている人が多いことに気が付きました。
「この組織では自分はもう成長できない。」
それはある種、自分のためだけに向かった発言です。もちろん自分の成長というのは楽しいものです。成長してなければほんとにつまらない。ですが一方で、他人の成長がほんとに楽しいと感じる世界もあります。この世界は、意外と深いですし、もっと体験しあいたい。
働く仲間の成長にコミットする組織。それをつくることができれば、結果として新卒社員の在籍年数が伸びることもあるでしょうし、一方で成長していなければ、周囲が背中を押して転職を進めるようなこともあるかもしれない。そして、他者を成長させることが面白いと気づいたら、組織をつくる側に回って残ってくれる人も増えるのではないか。
カヤックには「何をするかよりも誰とするか」や、「仲間を助ける力をもて。仲間に助けてもらう勇気をもて。」といったキーワードがあります。もともと、他者の成長にお互いに貢献しようという組織ではありますが、「自分の成長じゃなく、仲間の成長にコミットしている人しかいません。」こう言い切るに至るまでには相当な覚悟と変化が必要なんだろうと思います。
文化をつくるためには、思想を反映させる仕組みや、それに沿った人事評価システムが必要です。たとえば、単に上司が部下の成長にコミットするだけでなく、部下は上司の成長にもコミットしなければならない評価システムなどです。ここにしっかりと取り組んで行きたい。まだ具体的な施策ではなく方向感だけの話だけですが、宣言しておきたいと思います。
そんなわけで、前編・後編で書いたことに、カヤックの人事部は真剣に取り組んでいきたいと思いますので、カヤックの人事部に入りたい方を募集しております。
※カヤックは全員人事部なので、ここでいう人事部は純粋な人事部チームのことです)。人事の経験者である必要はありません。今の人事部専属社員も4名中3名は前職で人事経験はありません。
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