ビフォー
ライバル出現!コンプレックスと闘争心にまみれた日々
4 ライバルの存在が彼を新人王にした ー田島真悟の雪辱ー

「なんだ、こいつ…」

2014年4月。カヤックに入社した新卒エンジニア、田島真悟(たじー)は、ある男を前に、猛烈に焦っていた。みんなからゴンと呼ばれるその男は、たじーと同じ年で同じ部署。

基礎的な技術を完璧にマスターし、綺麗なプログラムにこだわる、いわば「プログラマーの鑑」的な存在。

ふたりは同期エンジニアということで、なにかと引き合いに出されていたが、基礎が甘い、という自分のコンプレックスを浮き彫りにするかのようなゴンのプログラミングの美しさに、たじーは悔しい気持ちを募らせていた。

「とにかく、あいつに勝ちたい!」
早速本を買い、基礎の勉強をはじめる。でも、なかなかゴンに追いつけない。

「くそぅ…。どうにかしてあいつに勝てないのかな…」

ライバル心を燃やすたじーに、あるチャンスが訪れる。

それは、「他人との競争を楽しむこと」を目的に新たにはじまった『ライバル指名制度』。

たじーは迷わずゴンを指名した。
そして、同時にゴンもたじーを指名。「ライバル相思相愛」状況に、社内はわっと歓声に包まれる。

そしてついに、戦いの火蓋が切って落とされた。
ふたりの勝負の基準は、月に一度のイベント『つくっていいとも』。

スロットに覚醒!!ついに逆転の兆しが…

つくっていいとも』は、会社の仕事以外でつくった個人制作を社員たちの前でプレゼンする毎月恒例のイベント。面白いものは盛り上がり、完成度が甘いとツッコミが入る。そんなライブ感満載の1時間は、毎回あっという間に過ぎていく。

ここでふたりが毎月つくったものを発表し、作品の出来によって勝敗を決めることになった。

半年のなかでふたりは、日々の仕事と並行しながら、さまざまなものをつくり社員たちの前でプレゼンテーションしていく。

たじーは、3つ揃うと何かが起こる「スロット」を切り口に様々なものをつくり、会場の笑いをさらっていった。

そのうち「たじーといえばスロット」というイメージが社内にできるまでになる。

自分の作品を大勢の人の前で発表するのは、
この『つくっていいとも』がはじめてだったたじー。

みんな、こういうとき笑ってくれてこういうときはスベるんだな

今までは自分のつくったものを見た人が、どういう顔をしているか分からなかったけれど、
初めて受け手の反応を直に感じることができた。

そして、勝敗の時。

勝者として名前が呼ばれたのは、たじーだった。

確かにたじーは『つくっていいとも』のスターになった。でも、たじーの実力はこのイベントだけに留まらない。

『つくっていいとも』を通して、人に楽しんでもらうためには…ということをひたすら考え続けた半年間を経て、たじーのつくるものは確実に進化していた。

なにをつくるにしても、親にも分かるような分かりやすいものを心がけること。必ず作品に、驚きや楽しみなど +α のオチをつくること。

そんなことを心がけるようになったからか、仕事のクオリティーもぐんぐん上がってきた。
それも含めてたじーは社内から評価されたのだ。

そして、ライバル対決が終わっても、永遠のライバルであるゴンとの戦いは終わらない。

今、たじーは、来月の「つくっていいとも」に向けて作品を鋭意製作中。

こんな文化祭のようなことを、大人になっても続けられるっていいな。『つくっていいとも』は、僕にとって最高の福利厚生だ
アフター
永遠につくりつづけていいとも!!

きみにも漫画のような成長ストーリーが待っている

カヤックの制度紹介

ライバル指名制度

ライバルとの勝負を
楽しみながら成長!

ある社員が、他の社員を「ライバル」として指名し、半年後、全社員の投票によって2人の勝敗を決めるという制度です。
目的は、「他の人との競争を楽しむ」こと。
カヤックでは「自分との戦い」で成長している社員が多い傾向にあります。それに加えて、「他の人との競争」を楽しむ文化を根付かせることで、さらに成長の余地が増えると考えています。

つくっていいとも!

ツキイチ開催!
個人作品のプレゼン大会

会社での仕事とは別に、個人的につくったものや有志で集まってつくったものを披露する社内イベントです。
遊びだけど本気。仕事じゃないけど仕事と同じくらいがんばる。そこで培った発想や技術が、その後の仕事に生きていくことが多々あるため、成長のためにいい循環を生んでいる制度です。

田島真悟のカヤックでの仕事