ビフォー
平和をこよなく愛すのほほんガール──
1 親友と対決なんて…?! ー高橋春美の葛藤ー

嫉妬や怒りなどの感情はあまり持たず、のほほんと生きてきた高橋春美 (はるみん)。

美術大学を卒業し、「何をするかより誰とするか」というメッセージに惹かれてカヤックに入社する。

「さぁ、どんな人たちと一緒に面白いものをつくれるのかなっ」

期待に胸を膨らませ出社すると、目の前に広がったのは…
「えっ。なんかみんな、ものすごくギラギラしてるんですけど!!」

そこには、いいものをつくるためには妥協を許さないストイックなものづくりの現場が。
マイペースに大学生活を過ごしてきたはるみんは、若干の戸惑いと心細さを覚えてしまう。

わたし、うまくやっていけるのかな?

そんなはるみんに、一筋の光が差す。
「はるみん、お互い頑張ろうね!」

声をかけてきたのは、同期のデザイナーで同じ部署に配属された横山千裕ことマッキー。

プロレスが大好きで、いつも堂々とはっきり自分の意見を言うマッキーは、揉めごとが起こるくらいなら自分が遠慮してしまうタイプのはるみんとは、まるで正反対。

けれど、同じデザイナー同士で女の子同士ということもあって、ふたりは自然と距離を縮めていく。

入社して半年が過ぎたある日、新入社員を対象に『ライバル指名制度』がはじまる。

これは、「他人との競争を楽しむこと」を目的に、社内で自分のライバルを指名し、半年後に全社員の投票で勝敗を決めるという制度。

「はるみん、勝負しない?」

親友マッキーの口から信じられない一言が飛び出し、はるみんは驚く。

そんな…わたしとマッキーが勝負なんて…!

「はるみん、敵対することが目的じゃないよ。お互いに成長するために、この制度を一緒に利用しようよ」

そんなマッキーの言葉に後押しされ、はるみんも勝負を受けて立つことにする。

ふたりの勝負の基準は「働きぶり」対決。半年後に、それぞれ仕事で取り組んだ成果をまとめて提出し、それで評価が決まる。

「やばい…。マッキーのつくるグラフィック、めっちゃクオリティ上がってる。しかも、動画にまで手を出しはじめてる!!?」

勝負となると意識してしまい、マッキーの仕事を見て焦ってしまうはるみん。

「わたしも仕事でレベルアップしたい!」

まさか?!親友と対決なんて…

そんなはるみんに、先輩デザイナー嶋田さんがアドバイスをくれる

「はるみん、バナーひとつ頼まれたにしても、考えられる ことは色々あるんだぞ」

バナーをつくってと言われたとき、ただ素材と言葉を当てはめてつくるのではなく、これは何のためにつくるのか、どういうユーザーに向けてつくるのか、考えることはたくさんあるということ。

嶋田さんの一言で視野が広がったはるみん。
ちょうど、新機能開発にも関われるようになってきたタイミングだったので、どんどん積極的にアイデアを出していった。徐々に、デザインだけではなく、その前の枠組みから考えられるような仕事が増えていく。

徐々に、デザインだけではなく、その前の枠組みから考えられるような仕事が増えていく。

「苦しいこともあるけど、分からないなりに、はじめてのことは楽しい!」

そして運命の決着の日…。

なんと、勝者ははるみんだった。
予想外のことに驚いたけれど、勝ったことより、自分の仕事が評価してもらえたことがなによりも嬉しい。賞金の3万円で、はるみんはマッキーを食事に誘う。

「はるみん、次の目標は?」

食事の席で、マッキーにそう聞かれ、はるみんの口からは自然とこんな言葉が出ていた。

「いつか、ひとつのゲームを丸ごとつくるような、もっと大きいところにチャレンジしたいな」

はるみんの目に、メラメラ火が宿っているのを見たマッキー。
「これからも、お互い頑張ろうね」

ふたりのような関係をライバルと呼ぶなら、戦うのも悪くない。
そう思うはるみんだった。

アフター
メラメラ闘魂ガールに変身──!

きみにも漫画のような成長ストーリーが待っている

カヤックの制度紹介

ライバル指名制度

ライバルとの勝負を
楽しみながら成長!

ある社員が、他の社員を「ライバル」として指名し、半年後、全社員の投票によって2人の勝敗を決めるという制度です。
目的は、「他の人との競争を楽しむ」こと。
カヤックでは「自分との戦い」で成長している社員が多い傾向にあります。それに加えて、「他の人との競争」を楽しむ文化を根付かせることで、さらに成長の余地が増えると考えています。

師弟制度

師匠の背中を見て学ぼう

新人には、必ず師匠がつきます。
同じプロジェクトを一緒に進めることで、仕事の仕方を学ぶOJT制度です。

高橋春美のカヤックでの仕事