Hara Makoto | KAYAC

Hara Makoto

Engineering Dept./Unity engineer

Nickname
はらぴー
Dice(2024)
Average 2.88 Rank 125
原 真人原 真人
  • manga
  • photo

VRといえばこの男。「24時間遊び24時間働く」を体現し、趣味と仕事の境目なくクリエイティブを突き詰める根っからのクリエイター。最近ではヘッドマウントディスプレイをつけていない状態を見るほうが珍しい。


好きなアニメは?

「アイカツ!」
アイカツ!はカードを使ってアイドルのダンスや着せ替えができるゲームで、ゲームの稼働と同時にTVアニメが放映されています。現在は2代目のアイカツスターズ!がTV放映されていますが、このアニメが本当にすごくて、放映開始以来ずっとハマっています。

何がすごいって、まず楽曲のレベルが高い。基本的には女児向けの内容なのですが、これ本当に子供向けなの?と思ってしまうような本格的でイマドキな曲がバンバン出てきます。
これは制作陣があえてそういう方針で作っているそうなのですが、僕はまずこの曲で心を射抜かれました。

また、基本的にはアイドルとして上を目指していく話ですが、上をめざす時に足を引っ張ったり、嫌がらせをしてくるようないわゆる悪人は一人もでてきません。

とにかく自分でトライして、失敗したら何が原因か考えて、改善してさらに上を目指そう!という非常に健全なやりとりだけが進行していきます。

これがぬるいと思う方もいるかもしれませんが、私は逆だと思っています。

わかりやすい悪人キャラがいないということは、何か悪いことが起きた時の原因は基本的に自分にある、という話になっていくことになります。

その時に、暗い気分に陥らず、何が原因か考えてさらに挑戦していく、ということはリアルに生きる人たちが日々立ち向かっていることと同じなのではないでしょうか?

そういった自己の向上は、誰が見ているわけではなくても自分で管理して日々実行していかなければならず、時にはつらい、できないということもあると思いますが、アイカツ!に出てくる娘たちはそんなことは言わず、ひたすら前を向きます。

その姿がとてもキラキラしていて感動するのですが、それは同時に「あなたたちの日々の挑戦もきっとこんなにキラキラしているよ」というメッセージにも取れて、つまり普段の自分にイメージが重なることにより感動しているのではないかと思うのです。

これは、悪人がいないお話でないと生まれない構造です。

さらに、キャラクター設定が斬新! 「藤堂ユリカ」というキャラクターがいるのですが、このキャラクターは素の時はメガネでおとなしい性格の敬語キャラ、アイドルとして活動する時は高貴な吸血鬼キャラを演じています。

これだけなら、「本当はこういうのが好きだけど普段は恥ずかしくて隠してる子? あ〜いるいる」となるのですが、この娘の場合はそうではありません。

吸血鬼のキャラクターを演じているのは、フアンのことを第一に考えた結果。フアンに喜んでほしいから、あえてではなく心から望んで吸血鬼を演じているのです。このようにサービス精神にあふれたキャラクターが今までいたでしょうか。

私はすっかり夢中になってしまい、夢中になったまま今にいたります。

そして昨年、幸運にもアイカツ!のお仕事をする機会に恵まれました。本当に幸せな数ヶ月間でした。

将来の野望は?

すごいクオリティを出すために死ぬほどお金を突っ込んでもちゃんと回収できるビジネスモデルがあり、冒険的なことができる財務的余裕があり、クリエイターが一生理想的なものを作りまくれる。カヤックをそんな会社にしたいです。

カヤックのどんなところが面白いですか?

やりかた次第というところもありますが、実現性を自分で確保できたら基本的に何やってもOKなところです。今自分がVRをやれていて、好きなものを作れているのもカヤックにいるからこそだと思います。

Profile

カヤックVR部のリーダー。 2014年にシドニアの騎士のVR体験コンテンツ「継衛発進体験装置」を手がけ2015年にはGear VR向けゲームデモ「Little Witch Pie Delivery」を開発。Oculus Storeにリリースした。

同年7月、VR需要のさらなる高まりに対応するため、カヤックVR部を発足した。現在は受託開発を中心にVRコンテンツ開発に取り組んでいる。また、アイカツ!およびアイカツスターズ!の熱心なファンでもある。

VRをやる前はUnityを駆使してイベントやサイネージなどで動くインタラクティブコンテンツを作ったり、その前はiPhoneアプリを開発したり、さらにその前はFlashエンジニアだったりと、カヤックの中で荒波にもまれたり荒波を起こしたりしながら現在に至る。

兵庫県明石市出身。はこだて未来大学卒

© KAYAC Inc. All Rights Reserved.