カヤックと地方中小企業向け人材マッチングサービス「JOINS」が、移住・関係人口促進サービス「SMOUT」事業で業務提 | 面白法人カヤック

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2025.03.04

カヤックと地方中小企業向け人材マッチングサービス「JOINS」が、移住・関係人口促進サービス「SMOUT」事業で業務提携

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〜地方企業の求人募集から採用、移住相談まで「仕事」と「暮らし」を一括サポート! 地域と人材のマッチングで人手不足の課題解決を目指す〜

株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証グロース:3904、以下「カヤック」)とJOINS株式会社(本社:長野県北安曇郡白馬村、代表取締役社長:猪尾愛隆、以下「JOINS(ジョインズ)」)は、移住・関係人口促進のためのマッチングサービス「SMOUT(スマウト)」(https://smout.jp/)の事業における業務提携を、2025年2月1日(土)に締結しました。
両社は、移住希望者と地域をつなぐ「SMOUT」と、 地方の中小企業に副業・兼業・転職希望者をマッチングする「JOINS」の特長を組み合わせ、「SMOUT」のWEBサイトを通じて「仕事」と「暮らし」を一括支援するマッチングサービスを開始します。本業務提携を通じて、「セカンドキャリアとして地域で仕事をしてみたい」「自分らしい働き方、暮らし方を見つけたい」と考える人々に新たな選択肢を提供し、地方企業が抱える人手不足の解消を目指します。

◆業務提携の背景

日本では少子高齢化が進み、生産年齢人口の減少により、特に地域での人手不足が深刻化しています。総務省の2024年「人口移動報告」によると、転入が転出を上回る「転入超過」となったのは東京、神奈川、埼玉、大阪、千葉、福岡、山梨の7都府県のみで、残る40道府県は転出超過の状態です(※1)。政府は2027年度までに地方と東京圏の転入・転出を均衡させることを目標としています(※2)。
一方で、コロナ禍を契機に働き方は大きく変化しました。リモートワークの浸透により、柔軟な働き方が広がり、「都市と地域を行き来しながら働く」「複数の地域と関わる」といった新たな選択肢が生まれました。こうした背景から、副業・兼業やリモートワークを活用した「人材のシェア」は、地方の人手不足解消の有力な手段として注目されています。
実際に、地方での仕事に対する関心の高まりも見られます。パーソルキャリア「HiPro」の「地方でのはたらき方に関する実態調査」(※3)によると、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)在住の会社員の約6割が「地方副業」に興味を持っていると回答。都市部の人材が地方での仕事に関心を寄せていることが明らかになっています。

パーソルキャリア「HiPro」、「地方でのはたらき方に関する実態調査」より引用

こうした状況のもと、「SMOUT」と「JOINS」は、それぞれ異なるアプローチで地域の課題解決に取り組んできました。「SMOUT」は2018年のサービス開始以来、移住希望者と地域をつなぐ国内最大級の移住・関係人口創出サービスとして成長し、2025年3月時点で累計ユーザー数は68,000人以上、利用地域数は1,100を超えています。一方、「JOINS」は2017年より都市部の人材と地方企業をマッチングし、累計1,000社以上の企業支援、1,400件以上の成約実績を持つなど、転職・副業分野で地域の人材不足解消に貢献してきました。
両サービスを展開する中で、転職支援と移住支援は別々に提供されており、仕事と暮らしの情報が分断されているという課題がありました。転職支援サービスでは地域での暮らし方・関わり方についてのサポートが不足し、移住支援サービスでは地域の仕事に関する情報提供が十分ではなく、移住や地方転職に踏み切るハードルの一因となっていました。

そこで今回の業務提携により、両サービスを一体化し、仕事探しから地域に関する相談までを一括でサポート。特に、移住および「二地域居住ワーク」の推進に注力し、より柔軟な働き方の選択肢を提供します。「二地域居住ワーク」とは、現在の住まいを維持しながら地域にも拠点を持ち、週3〜4日以上の出社を前提とする働き方です。この仕組みを活用し、地域の労働力不足解消に寄与します。

また、「SMOUT」のユーザー層は主に20〜40代が中心ですが、最近では50、60代の方にもアクティブにご利用いただいています。一方、「JOINS」は50代以上の都市部の経験豊富な人材と地方企業の仕事をつなぐことに強みを持っています。今回の提携を通じて、「SMOUT」単体では充分にサポートしきれなかったセミシニア・シニア層に対し、「JOINS」が提供する地域の求人情報を活用し、新たな就業機会を創出します。これにより、「自分らしく地域で働く」機会を広げるとともに、地方企業の人手不足解消や関係人口の増加を促進し、地方創生に貢献してまいります。

※1 総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2024年(令和6年)結果」
https://www.stat.go.jp/data/idou/2024np/jissu/youyaku/index.html

※2 内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局「デジタル田園都市国家構想について」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000867686.pdf

※3 パーソルキャリア プロフェッショナル人材の活用総合サービス「HiPro」調べ(2023年8月8日)
「地方でのはたらき方に関する実態調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000637.000022215.html

◆提携事業内容

①「地域企業のお仕事マッチング〜あなたにあったキャリアシフトをサポート〜」サービスの提供

今回の業務提携により、「SMOUT」と「JOINS」は、地域での仕事探しから地域に関する相談までを一括でサポートする「地域企業のお仕事マッチング 〜あなたにあったキャリアシフトをサポート〜」サービスの提供を開始しました。
このサービスでは、「SMOUT」のWEBサイトを通じて、地域企業の仕事紹介と相談を連携し、個人の希望やスキルに合ったマッチングをサポートします。利用者が「SMOUT」に希望条件を登録すると、「JOINS」が仕事の紹介やキャリアの棚卸し、自己紹介シートの作成をサポート。仕事が決まった後は、「SMOUT」が移住や新生活に関する情報提供を行い、不安なく地域での新たな暮らしや仕事をスタートできるよう支援します。

・「地域企業のお仕事マッチング 〜あなたにあったキャリアシフトをサポート〜」サービスページ
https://lp.smout.jp/job-matching-joins

■「地域企業のお仕事マッチング」ご利用の流れ

1)「SMOUT」内の「地域企業のお仕事マッチング」(https://lp.smout.jp/job-matching-joins)ページで気になるお仕事をチェック。「興味あり」・「応募したい」を押してください。
※「SMOUT」(https://smout.jp/)にユーザー登録が必要です。

2)キャリア意向に関する面談のご案内を「JOINS」のお仕事サポート担当より連絡します。求人情報の紹介、自己紹介シートの作成、地域企業とのマッチング、経歴書の書き方や面談のアドバイスなどを行います。

3)企業とのマッチング
自己紹介シートをもとに、地域中小企業へのご提案を行います。ご興味を持たれたお仕事以外でもご要望に近いお仕事をご紹介することもあります。

4)「SMOUT」の「移住・地域サポート」が開始。新しい地域での仕事や暮らしを始める前に準備すべきこと、地域とのつながり方、自治体の支援制度、移住相談先などの情報を提供します。

②地域で活躍するために役立つイベントの開催

「SMOUT」と「JOINS」は、地域での「仕事」と「暮らし」に関心を持つ方々に向けた情報提供を積極的に行っていきます。
第1弾として、2025年2月20日に都内でリアルイベントを開催しました。テーマは「固定概念にとらわれない。50代からの移住と地域でのフレキシブルな働き方を考える」。人生100年時代を迎え、定年後も働き続けたいというニーズが高まる中、50代以上の方を対象に、地域で活躍するための基礎知識や実践的なノウハウを紹介。先輩移住者の体験談を交えながら、地域での「仕事」と「暮らし」の可能性を探りました。50名以上の参加希望があり、地域への関心の高さが伺えました。
今後も、さまざまな方法で地域での新たな一歩をサポートしていきます。

イベントの様子。50名以上の応募があり、ニーズが高いことがわかります

■2025年2月20日開催「50代からはじめる 地域で実現するフレキシブルな働き方/暮らし方」

第一部「50代からの地域の歩き方~新たな働き方・暮らし方を実現した先輩に聞く~」
第二部「地域で活躍したい⼈必見!求人応募・面談時における経験スキルの”伝え⽅”講座」
・イベント詳細はこちら https://smout.jp/plans/20866

◆カヤック「SMOUT」事業責任者・宮本早織のコメント

移住を考えるにあたって、「地域に住みたい」という思いだけでは十分ではなく、「地域での仕事」が見つかることが決定的な一歩になると実感しています。とくにコロナ禍以降、SMOUTでは50代以上の登録者が増えつつあり、これまでの経験や専門性を活かして地域に貢献したいという意欲を持つ方が目立つようになりました。
人生100年時代、50代はもはや定年を意識する年齢ではなく、新たなキャリアを考えるタイミング。そんなアクティブな皆さんにとって、移住のきっかけを提供するSMOUTと、地域での仕事を支援するJOINSの組み合わせは、大きな力になるはずです。SMOUTでは対応しきれない採用までのサポートをJOINSに担っていただきながら、一人ひとりの「地域での新しい暮らしとキャリア」を後押ししていきたいと考えています。
「一身にして二生を得る」という言葉があります。第二の人生で新たな挑戦をする皆さんを、SMOUTとJOINSは全力で応援していきます。

◆JOINS 代表取締役社長・猪尾愛隆のコメント

当社は、地方で心豊かに暮らせる人を増やすことをミッションとし、地方での関わり方の一つとしてコロナ禍をきっかけにリモート地方副業のマッチングから事業をスタートしました。今回の提携を通じて、リモートではなく地域で暮らして仕事もしたい方へのニーズにもお応えし、地域での働く・暮らしへの緩やかなシフトに貢献できることをとても嬉しく思っています。同時に、地方の中小企業の経営者の方々にとってもより深く組織に関わる仲間との縁づくりを、SMOUTとともにご提供していきたいと思います。

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