Zero Waste Design
埼玉県入間郡を拠点に、産業廃棄物の再資源化や里山保全、環境教育事業に取り組む「石坂産業」。ごみの減量化・再資源化率は業界トップクラスの98%を誇り、さらには、ものづくりの段階からごみにしないことを視野に入れた「Zero Waste Design」を浸透させるために活動しています。その「石坂産業」が描くビジョンや多岐にわたる事業を、Web上で体験できるようにサイトをリニューアル。その企画・デザイン・実装をカヤックでお手伝いしました。
ごみを、ごみとして、終わらせない。石坂産業の”循環”の物語
TOPページをスクロールすると、石坂産業がつくる"循環"の物語がスタートします。運ばれてきたごみが、資源として生まれ変わる。さらにそれらは、石坂産業の敷地である里山で肥料や資材となり、オーガニック野菜などの新しい生命の源へと姿を変える。ひと筆書きを追いながら、アニメーションが進行していきます。
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アニメーションの終盤、追ってきたひと筆書きの線がだんだんとズームアウトしていき、石坂産業のシンボルフラワーである”ヤマユリ”が出現。すべての取り組みが、石坂産業が掲げる「Zero Waste Design」というビジョンにつながっていくことを表現しました。
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取り組みがひと目で伝わるよう工夫された下層ページ
下層ページのデザインは、ナチュラルなトーンに。また、取り組みの内容を感覚的に理解できるように、映像や写真は大きく配置し、丁寧に見せるようにしました。余白を多めに大きく扱い、読みやすいレイアウトデザインにしています。
多岐にわたる石坂産業の取り組みを、各ページごとに情報整理を徹底しながら、ページ内コンテンツの充実を目指しました。
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旧サイトで課題にあげられていたのは、「文字テキスト要素が多く、情報が溢れている」「どこにどんな情報があるか整理されていない」「TOPページが重く、ローディング時間が長い」という点でした。新サイトでは、ビジョンや事業内容を、イラスト・写真をメインにして直感的に伝えつつ、コンテンツを充実とページごとの情報整理をして、課題解決を目指しました。
結果として、コンテンツの充実と情報整理により、PV数が約1.3倍増加。コーポレートサイトでの問合せフォーム経由の工場見学応募者数が、旧来サイトの2倍になりました。TOPページのローディング時間も大幅に改善し、サイト全体の直帰率も50%ほどだったものが、38%まで改善しました。