2020年小学校の社会科見学の授業で、ヤマトホールディングさんが自社の倉庫と小学校の教室をZOOMでつなぐ「オンライン倉庫見学」を実施しました。授業内で配られたオリジナルマップにスマホをかざすとARが出現し、物流の仕組みを理解できるコンテンツです。そのAR部分の企画と制作のお手伝いをカヤックでしました 。
コロナ禍でも、ARで見学を
コロナ禍で社会科見学の実施が難しい昨今。密にならずに教室からZOOMとスライドで行われるものが多くあります。しかし、ヤマトホールディングスの物流の仕組みやシステマチックな倉庫を小学生にわかりやすく説明するには、直感的につかめるものが必要でした。
そこで、荷物を預けるところから届くところまでの流れを小さなまち上で再現したARを制作。言葉だけでは説明しきれない部分を補えました。
楽しくて、わかりやすいUI
初めてコンテンツに触れる小学生でもすぐに操作し、コンテンツに入り込めるようにUIを設計。荷物を積んだ車が倉庫に集まり、倉庫から倉庫を経由して、家に届けられるまでの一連の流れを机の上で見ることができます。内容も家から倉庫、倉庫から倉庫と区切り、ひとつひとつを理解の階段をあがるように設計しました。
細部へのこだわり
車や建物の3Dオブジェは、その場に出現したかのようなテクスチャやシャドウを施しました。形が異なったり、不自然な光の当たり方をしていると違和感が生まれ、それがノイズとなり、集中力の低下を招くからです。
マップも、生徒たちが見て自分のまちだと感じられるような建物を配置しました。子供っぽくなりすぎず、これまでヤマトホールディングスが大切にしてきたトーンに仕上げています。紙質も、授業の後やお家でも振り返られるように、厚みがあって手触りのよいものを選びました。
また授業のオープニング動画もカヤックで制作。かわいいイラストと音楽で、授業がはじまるワクワク感を演出しました。
生徒たちは、さまざまな角度からスマホをかざし、物流の仕組みを楽しく学んでいました。