八女市は福岡県で最大の森林面積を持つ九州北部のまちです。
江戸時代から続く伝統的な林業地であり、目が詰まった赤身の多い杉は美林の八女杉と呼ばれて重宝されてきました。
杉は植えてから建材として使われるようになるまで約50年の年月が必要です。山主さんの長年の想いをしっかりと受け継ぎ、まちの人のやすらぎの空間となるよう丁寧に加工します。
2つの伝建地区を抱える八女市には多くの伝統工芸や技術が連綿と受け継がれており、地域の木材を使った建物や道具は人の生活を豊かにする空間として活かされると同時に、地域の資源や技術の継承にもつながります。
八女杉の中でもとりわけ品質の高い杉を選び抜き、手間や時間を惜しまず昔ながらの工法によって丁寧に伐採加工したものだけが「八女熟杉」を名乗ることができます。
独特の赤身と目の詰まった固く美しい木目が特徴です。
八女熟杉の無垢フローリングは調湿効果に優れ、杉の持つ香り成分によりリラックス効果が期待できます。
身近に森は存在しているけれども、なかなか知る機会の少ない「林業」。ツアーやイベントなどを通じてまちに住むひとに森を身近に感じてもらい、作りてと消費者に有機的な関係をつくります。
カヤックは八女市と協業し、地域資本主義の考え方を取り入れた地域活性化の様々な取り組みを行っています。
2019年には、八女市の伝建地区の一つである黒木地区の空き家をリノベーションし、あらたにつくられたコワーキング施設(南仙荘)で、旅する支社を実施しました。
2020年には八女市からの委託を受け、コミュニティ通貨「まちのコイン」の導入、日本初となるコミュニティ通貨が使えるコミュニティライブラリー併設の「つながるバス停」の企画、運営計画策定を行いました。また八女流だけではなく、地域の材と地域の手でつくられた移住者向けの八女里山賃貸住宅株式会社への出資も行いました。
八女流は、八女地域の地域資本を豊かにする様々な活動の拠点となる地域商社となり、カヤックがすすめる「地域資本主義」を体現する企業を目指していきます。