鎌倉自宅葬儀社、卒業への思い | 面白法人カヤック

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2026.02.25

#面白法人カヤック社長日記 No.153
鎌倉自宅葬儀社、卒業への思い

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この2月、創業から10年が経ったカヤックの100%子会社、鎌倉自宅葬儀社がMBO(マネジメント・バイアウト)することになりました。

鎌倉自宅葬儀社は、葬儀業界出身の馬場さんの熱い思いを受けて、面白法人グループとして立ち上げた会社です。その思いとは、「会館葬が当たり前になった葬儀業界で、今一度、住み慣れた自宅で人生の最後の時間を過ごし葬儀を行うという選択肢を大切にしたい」というものでした。

自宅での葬儀であれば、会館の都合にスケジュールを縛られることなく、自分たちのペースでしっかりと故人と対話しながら送り出すことができます。また、自宅だからこそ抑えられる費用もあります。式場費や装飾費、搬送費などを抑えながら、最低限の予算でも家族にとって忘れられない最後の思い出をつくることができます。
鎌倉自宅葬儀社は、そうした家族との時間を何よりも大切にしたいという思いで立ち上げられました。

鎌倉を中心に関東全域までこの思いに共感してくださったお客様に支えられ、10年が経ちました。
一度利用してくださったお客様が別のお客様を紹介してくれたり、また別の機会に再び利用してくださったり。大きなマーケティングをすることなく、口コミを中心に地道に続けてきましたが、その積み重ねの中で良い評価をいただき続けることができました。実は僕自身も母の葬儀で利用させていただき、本当に良い送り出しができたなと心から思っています。

そんな鎌倉自宅葬儀社が、10年という節目で、MBOという選択をしました。
MBOというと「うまくいかなかったから手放すのか」と捉えられることもあります。そういうケースもありますが、必ずしもそうではありません。
今回の選択はむしろ、10年かけて思想が根付き、事業として自立し、自分たちの足で進める状態になったからこその選択とも言えます。代表である馬場さんが「より独自性を出していきたい」と考えたこと。それをカヤックとして尊重したという形になります。僕は今回のMBOを「卒業」に近いものだと受け止めています。

カヤックとしては、100%子会社からのMBOという意味では、これで3社目になります。
2014年に上場して以降、 M&Aを会社を大きくしていくための重要な戦略の一つと捉え、現在、グループ会社は22社あります。
カヤックでは、社員の採用と同じように、会社もグループに入ったり出たりがある程度、自由であっていいと考えています。考えてみればカヤックは、退職することが必ずしも悪いことだとは捉えてきませんでした。社員の独立を推奨してきましたし、退職率が高すぎると組織としての価値が積み上がらないという前提はあるものの、ある程度の新陳代謝は組織にとって健全だと考えています。
会社を離れた人が外の社会で活躍することで、また良い人材が入ってくる。最近は出戻り社員も増えてきました。これは、会社という存在そのものにも同じことが言えると思っています。さすがに会社単位での「出戻り」は簡単ではありませんが、経済的な条件が折り合い、お互いに配慮と覚悟があれば、グループに入ることも出ることも前向きな選択であり得る。
会社も、人も、常に流動的で、生態系のように循環している状態のほうが結果的に全体として強くなる。
カヤックはそう信じています。

鎌倉自宅葬儀社はMBOによってカヤックの子会社ではなくなります。
ですが、応援する気持ちや尊敬の念がなくなるわけではありません。
同じ時間を過ごし、同じ価値観を共有してきた仲間として、これからもどこかで交わり続ける関係でいられたらと思っています。

10年間、本当にお疲れさまでした。
そしてこれからの挑戦を心から応援しています。

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