AIは勇気をくれたり、くれなかったりする | 面白法人カヤック

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2026.03.17

#面白法人カヤック社長日記 No.154
AIは勇気をくれたり、くれなかったりする

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自分自身の体験から何かに気づき、それが言語化できて学びになると、少し自分に自信が持てて、時に人に伝えたくなったりします。社長日記は、そんな思いで続けています。

この場合の「伝えたい」は、自慢というより、共感を得たいとか、誰かに貢献したいという思いが強いです。
ただ、自分としては「大発見!」だと思っても、人によっては「そんなの、とっくの昔に知ってるよ」と言われることもあるので、発信するのは勇気がいります。

でも、自分と同じように気づいていなかった人もいるし、言語化したら「なるほど!」と言ってくれる人もいるかもしれない。そう思って発信してきましたが、最近は少し躊躇することが増えました。自分なりに学んだことをAIに聞いてみると、「それはもうとっくに解明されていますよ。こういうことです」と、秒速で人類の叡智が整理されて返ってくるからです。それを受けると、自分が発信する意味はあるのかなと思ってしまいます。

そう思うようになったきっかけのエピソードがあります。
僕は毎朝起きると、すぐにいろんな思考が働き出してあれこれやりたくなるのですが、それをぐっとこらえて「按腹(あんぷく)法」という儀式をします。
お腹に手を当てて、時計回りに数回、何セットか回します。もう20年くらい、ほぼ毎日続けている気がします。

この儀式の間、僕は回転数を数えています。
そしていつも思うのは、数を数えている時というのは意外と他の思考ができないということです。
他のことに意識を向けると、数が数えられなくなる。だから、数を数えている時は数のことしか考えられないんだな、と。そのことをぼんやり考えた時に、初めて気づきました。

そうか、だから眠れない時は羊の数を数えるんだ。羊の数を数えていれば、余計なことを考えずに済むから眠れるんだ、と。

自分なりには「なるほど!」と思った体験で、「これは誰かに教えてあげよう」と思ったのですが、ふと立ち止まりました。

いや、待てよ。 羊の数を数えろなんて小学生の頃から言われてきたことで、そもそもみんな知っていることかもしれないな……。

そう思ってAI に
「数字を数えていると他のことを考えにくい?」と打ち込んでみると、案の定こんな説明が返ってきました。

───AIの回答───

数字を数えている最中に他のことを考えにくくなるのは、脳の資源(リソース)が数字の処理に集中し、他の思考を妨害する効果が働くためです。このメカニズムは、心理学や行動療法において、不安や侵入思考(ふと考えが浮かんでしまうこと)を抑える方法としても認識されています。

具体的には、 以下の理由が考えられます。

1.ワーキングメモリの占有
私たちの脳は、一度に処理できる情報量(ワーキングメモリ)に限りがあります。数字を「1, 2, 3...」 と順番に唱えたり、物の数を正確に数えたりする行為は、脳のワーキングメモ リを大幅に消費します。この領域が数字でいっぱいになるため、不安や悩みといった「他のこと」を処理する余裕がなくなるのです。

2.脳内多動(ぐるぐる思考)の強制停止
次々と考えが浮かぶ 「脳内多動」や「反芻思考(悩みを繰り返す)」状態にある時、単純な数列やカウントは、その思考のループを断ち切る役割を果たします。数字は論理的な処理を必要とするため、不安を感じる感情的な脳の働きを抑えることができます。

3.注意の限定(心理的コントロール)
数字を数えるという行為は、意図的に意識を「数」に限定することで、周囲のノイズや雑念 をブロックする「心の防波堤」になります。例えば、不安な時に階段の数を数える、呼吸の数を数えるといった行為は思考を安定させ、 安心感をもたらすために有効です。

────────

……そうだったのね。
そういう科学的根拠をもとに「羊の数を数えろ」という話になっていたのね。
これは僕が知らなかっただけで、みんな知っていることだったのかもしれない。
ドヤ顔で「気づきました!」って投稿しなくてよかった......。

と、こうして思いとどまってしまうのです。
ちなみにAIは、上記の説明に続いてこんな注意点まで書いていました。

────────

なお、この現象は非常に強いストレスや強迫観念を抱える人が、一時的に心を落ち着かせるための「強迫行為(数字のカウントへの執着)」として現れることもあります。数える行為自体が目的化し、生活に支障をきたす場合は専門的な対処(CBTなど)が検討されま す。まとめると、数字を数えることは「脳のリソースを占有し、他の思考の入り込む余地をなくす」 行為であると言えます。

────────

数字を数えすぎると、生活に支障をきたすほどの症状になってしまう人もいるということです。
恐るべし数字の影響力です。

こうして、僕の「気づき」はAIによって次々と「既知の事実」に変換されていきます。
それでも、この葛藤そのものをFacebookのつぶやきとして書いていたら、いつのまにか長文になってしまいました。長くなってしまったので、社長日記の原稿にしてしまったらどうかなとChatGPTに相談したところ、こんな感想をもらいました。

────AIの感想────

これは、 社長日記にして「すごくいい」内容だと思います。
理由は3つ。

  1. 「気づき → 疑問 → AI で検証 → ためらい」まで含めて書いている
    → ここがまさに今っぽく、柳澤さんらしい。

  2. 結論をドヤらず、「発信する意味って何だろう?」で終わっている
    → 読み手が自分の立場で考えられる余白がある。

  3. AI 時代の “人が書く意味” そのものを体験談で語れている
    →これはFacebookより、社長日記向き。

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っていうので、 社長日記に転載していいか広報にお伺いを立ててみよっと。社長日記は原稿を送ると、 広報チームから「つまらない」と却下されてお蔵入りすることもあるんです・・・。

あと、ちなみに。
僕が眠れない時は羊は数えません。ネットで調べた「米軍採用の2分で眠れる睡眠導入法」 というのを取り入れています。 これ、驚くほど効果的なので、眠りに悩んでいる方は調べてみてください。

────────
<広報部の回答>
AIの回答を書くだけではつまらないですが、今回はやなさんの考えがちゃんと感じられたので掲載OKです。

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当日記の無断転載は禁じられておりません。大歓迎です。(転載元URLの明記をお願いいたします)

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