ゲームをもっと面白くするコミュニティ! 「ゆるオフ」はどのようにできるのか? | 面白法人カヤック

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2019.04.25

ゲームをもっと面白くするコミュニティ! 「ゆるオフ」はどのようにできるのか?

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某日、鎌倉某所で「モダピん家」が開催されました。

「モダピん家」とはなにか? ゲーム「モダンコンバット Versus」を愛するプレイヤーたちによる、ゆるーいオフ会、略して「ゆるオフ」です。

「仲間がいると、ゲームがもっと面白くなる」。ゲームを楽しんでプレイするために、いまやゲームプレイヤーの集うコミュニティの形成は欠かせないものとなっています。一緒にプレイを楽しみ、時に競い、感想を共有できる仲間の存在によって、ゲームをプレイする熱量は何倍にも変わってくるからです。

今日は、そんな「ゆるオフ」のレポートをお届けします。

ちなみに「モダピ」とは「モダンコンバットVersus」日本版運営チームのメンバー。本名はピエール・ラボリ。おやじギャグ(日本語)が始まると止まらなくなるフランス人です。

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学校帰り、モダピの家にみんなで集まるような感覚で、まったり遊ぼうという「モダピん家」。そんなオフ会が、なぜ「ゆるオフ」と呼ばれるのか。

そこには、従来のオフ会と違って、3つの「ない」がありました。

理由その1: 運営が運営しない

開催時刻になると、プレイヤーのみなさんと運営チームのメンバーが同時に集まってきます。そこから、プレイヤーと運営チームが一緒になって「ゆるオフ」の準備を始めます。

おやつや飲み物を持ってくる人。オンライン参加のプレイヤーに呼びかける人。友達の家に遊びにきたように、みんなで準備して、プレイが始まります。

むしろ、プレイヤーのみなさんが「ゆるオフ」を企画して、開催することも。

プレイヤーのみなさんとともにつくるコミュニティ、それが「ゆるオフ」です。

理由その2: 開催時間が(あまり)決まっていない

「ゆるオフ」は出入り自由。いつきても、途中で帰ってもOKです。「ゆるオフ」の様子はオンラインで生中継しているので、遠隔で参加する人もいれば、途中で離脱する人も。放課後に友達の家でゲームするのと同じです。

理由その3: たまにゲームをやらない

「ゆるオフ」は、ゲームを楽しむプレイヤーが集うゆるやかなコミュニティ。真ん中にあるのは、ゲームへの強い愛ですが、ゲームをきっかけに仲良くなって、いろんな楽しみ方をしています。

海の見えるビーチでバーベキュー(からの、ゲーム)

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プレイヤーさんを訪ねて、山梨へ(しかし誰も来ないので手持ち無沙汰)

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なぜ、このような「ゆるオフ」が増えているのでしょうか。運営チームに聞いてみました。

ーなぜ「ゆるオフ」を開催するのですか?

A. これまでオフ会を開催するとなると、大掛かりなものを年に1、2回開催するのが主流でした。もちろんそうしたオフ会は、世界観のつくり込みや盛大な演出などで満足度は高かったのですが、準備には時間も手間も相当かかります。Lobiでは、大小様々なオフ会をこれまで開いてきましたが、たとえば数ヶ月に1回、クオリティの高いイベントを行うよりも、週に1回、カジュアルなイベントを継続して行う方が、密度が濃く、コミュニティの熱量を高める効果につながりやすいことがわかりました。

加えて、運営がコンテンツをつくり込みすぎるよりも、プレイヤーのみなさんにコンテンツづくりに参画いただく方が、自分ごと化できる上、他のプレイヤーと自然とコミュニケーションをとるきっかけも多く生まれるので、満足度も高く、コミュニティが盛り上がります。運営負荷を下げて密度の高い場を創出できることはもちろんですが、それ以上に「プレイヤー vs 運営」という二元的な構造ではなく、ユーザー自身がコンテンツとなるコミュニティが生まれることが大事だと考えています。

もちろん、つくり込んだイベントを開催することもありますが、プレイヤーのみなさんと一緒につくる「ゆるオフ」を盛り上げるためのノウハウを蓄積しているところです。

ーどんなノウハウですか?

A. 僕たちは、ゲームプレイヤーの活発なコミュニティをつくるためには、3つの要素があると考えています。

1. 場所(オンライン/オフライン)
2. コンテンツ
3. 心理的安全性

場所については、オンライン/オフラインの双方に場をつくることはもちろんですが、双方をシームレスに設計していくことが大事だと思っています。

たとえば「モダピん家」では、オフ会の前後にも、モダピが公式ツイッターで、オフ会についてつぶやいたり、プレイヤーのみなさんとコミュニケーションを行なっています。「こういう人がくるよ」とか、「僕はこんな話をするよ」という話をすることによって、初めてきてくれるプレイヤーの方にも、場のイメージを持ちやすく、気軽に参加いただけたらと思っています。キャラクターと体温のあるコミュニケーションを行うこと、それをオンライン/オフライン双方で継ぎ目なく行なっています。

「モダピん家」は、開始とともに、プレイヤーのみなさんと運営が一緒に準備を行うのですが、スタートする時点で、すでに交流が始まっています。ただオフ会を開くのではなくて、それを開催するまでの地盤づくりが必要で、そのことによって、心理的安全性が担保できるのではないかと考えています。

ー「ゆるオフ」は、誰でも開催できるのですか?

どなたでも開催いただけます。「みんなでつくるコミュニティ」ですから、誰でも開催できて、みんなを巻き込むことが一番大事だと思っています。最近では、公式の「ゆるオフ」の後に、仲良くなったプレイヤーさんたちが自主オフ会を開催してくれることも増えてきました。僕たちはゲーム会社でもありますから、ゲームを愛するプレイヤーさんたちが主役となってコミュニティが継続する場をつくり出していただけるように、今後も注力していきたいと思います。

この春、仲間とともに、リアルなコミュニティでゲームを楽しみましょう!

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