2009.02.27
西慶子のお悩み相談
家の中でよくメガネをなくすのですが、なにかよい対処法はありませんか?
クリエイティブな回答をお待ちしています
わかります。その気持ち、本当によくわかる。
なぜなら、僕もメガネだからです。
★その1「メガネ拠点を多数つくる」
思い出してみてください。メガネをなくしたときのことを。
まず、メガネが見当たらない時、大抵の凡人は、メガネをはずした状態で「メガネ、メガネ・・」と探すわけです。でもメガネをはずした状態で探すことがそもその間違いなのです。メガネをなくしてもすぐ見つかるんだとしたら、こんなに切羽詰まって相談しにこないでしょ。
つまり、なくしたメガネが見つからなくて困るのは、そもそもメガネをはずしているからだというコペルニクス的視点に気がつかなければなりません。
そう考えると、おのずと回避方法は見えてきます。
それはつまり、あっちこっちにメガネを設置しておけばいいわけです。
メガネについて、こんなに真面目に悩むあなたですから、きっと、いくつものメガネをお持ちでしょう。
その使わなくなったメガネを「メガネ探し専用のメガネ」として、部屋の要所要所に 置いておくのです。そうすると、主役のメガネがなくなった瞬間に、すぐにそのメガネ探し専用メガネをかけてメガネを探す。メガネがメガネを呼ぶ。
こうして簡単に見つかるわけです。 なお見つけたら、そのメガネ探し専用メガネは所定の位置に戻しておいてね。
★その2「メガネに発信機をつける」
なくなっちゃうのだから、なくなったときに見つかりやすいように発信機をつける。
これ至極まっとうですね。ありがちといえばありがち。
でも発信機なんてそもそもなかなか手に入らないですよね。秋葉原でもいかないと。そこで、です。
発信機のかわりになるものを、メガネに付与すればいいという発想になります。
それにはいくつか方法があるでしょう。
例)メガネフレームにニオイをつける。納豆のニオイとかお好みで。臭覚で探す。
例)蛍光塗料をぬる。暗くすればぼやぁっと見つかりやすくなります。主に夜なくしがちな人にお勧めです。
例)おもいきって携帯電話ストラップにメガネをつけるというのもありでしょう。
電話をならせばそのままメガネの位置がわかる。
★その3「家ではメガネをかけない」
思い出してみてください。外でメガネをなくすことは滅多にないですよね。原則としてメガネを紛失するのは家の中なのです。なぜなら、家の中だと何らかのアクションに伴い、メガネの着脱行為が頻繁になされるからです。
そこでです。家の中に入ったら、もうメガネはかけない、というルールにするのです。
多少不便ですが、メガネがなくても家の中ならやっていけます。見えないものは思いっきり目を近付ければいいわけですし、テレビも思いっきり近くでみればいい。そうすると、もしかしたら部屋が小さい方がいいなんてことになって、思わぬ経済的副次効果があるかもしれません。そう。
「玄関で靴をぬぐようにメガネをぬごう。」
とてもいいフレーズです。
★その4「メガネをはずさない」
上記その3と逆の発想です。そもそも、メガネをはずすからなくなるのです。
メガネ(この場合のメガネは人の呼称)にとっては、メガネがなくなったり、ふんづけて折り曲げてしまったり、犬がくわえて行ったりなんてことは、メガネをはずすから起こってしまう事件であります。
さらには、頻繁な着脱によって徐々にフレームが広角になり、気がつけば常時『ごはんですよ状態』になっていた……というような二次災害も引き起こします。
であれば、メガネをかけっぱなしにした生活をする。これで解決です。
よく考えてみてください。はずさなければいけない機会というのはそれほど多くありません。大きくいって3つだけです。
・寝るとき
・風呂はいるとき
・服きがえるとき
これを克服するためには、
・常に仰向けにねる
・風呂にはいったらまずレンズに洗剤をつける(メガネ風呂の最大のネックはレンズがくもって前がみえないこと)
・襟口の広い服を中心にそろえる。
これだけなのです。
人間がメガネをどうにかするのではなく、メガネに人間があわせていく。
そういった覚悟をもって生きるということになります。
★その5「メガネと呼ばない」
メガネをメガネと呼ぶから、なくなるとイライラするわけです。
おもいきってメガネに名前をつけてみたらどうでしょうか。
そうです。小さい頃に一緒にかくれんぼをして遊んだ、あの子の名前です。隠れ名人と言われたあの子です。
いなくなったと思ったら、隠れたなと思う。「どこかなどこかなー」といいながら探す。メガネ探しが、楽しい遊びの時間に変わる瞬間です。
メガネに対してはなみなみならぬ想いがあります。まだまだいくらでも出そうですが、面白法人カヤックの社内アンケート調査、「メガネの似合うヒト」第1位のあなたに、第2位の僕からの、クリエイティブな回答のプレゼントはこのぐらいにしときましょ。
回答者:代表 柳澤大輔