2022.07.12
3DCGスタジオ「カヤックポラリス」を北海道札幌市に設立
ゲーム、アニメ、映像、メタバースに対応可能な3DCG開発力を強化
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証グロース:3904)は、メタバースからアニメ映像まで一貫して対応できる3DCG制作スタジオである株式会社カヤックポラリス(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤 暢啓)を2022年7月12日に設立いたしました。
カヤックグループの幅広いコンテンツ制作力と当該子会社のアニメからメタバースまで対応する3DCG開発力を掛け合わせ、最新のビジュアル技術表現にてデジタルエンターテイメント領域での事業拡大を図ってまいります。
■ カヤックポラリス 設立の目的
カヤックグループは、ゲームや広告で培ったコンテンツ開発力、技術力を活かした次の重点投資分野として、3DCGアニメやメタバースをはじめとする次世代のエンターテイメント領域に着目し、様々なコンテンツ制作に挑戦しております。中でもメタバースについては、数年前から「傷物語 VR」、「からかい上手の高木さん VR」、「SAO VR」、「ReoNa イベント」、「ラルク VR」など複数のコンテンツやサービスの開発を行っており、これらの先進的な経験により知見をためたメンバーが2022年2月に新たに「メタバース専門部隊」をカヤック社内で設立しました。一方、カヤックアキバスタジオでも、UnrealEngine/Unityでの開発を手掛けるXR事業部、3DCG制作のデジタルアニメ事業部、リアルタイムレンダリング表現に注力しVR/AR、体験型展示、映像クリエイティブを手掛けるチーム「Rewrite(リライト)」など、ゲーム制作会社から、メタバースやVR領域など新規性の高いデジタル事業を展開する総合デジタルエンターテイメント開発会社へと事業を拡大しています。
世界の3Dアニメーション市場規模は、2021年に183億9000万米ドルと評価され、2022年から2030年にかけて12.1%の年平均成長率(CAGR)で拡大すると予想されています(※)。そこで今後、ますます重要となる3DCG開発力を強化するため、ゲーム、アニメ、映像、メタバースなど多様なジャンルで3DCG制作に対応できる当該子会社を札幌に設立することが決定いたしました。カヤックポラリスでは、特にどのプラットフォームでも必要とされるキャラクターモデル開発に注力し、当分野でのオンリーワンを目指します。札幌は、2013年にユネスコ創造都市ネットワークにおいて、世界で2都市目、アジアで初めての「メディアアーツ都市」に認定され、デジタルテクノロジーの活用による新しい文化・クリエイティブ産業の発展に力を入れている都市です。カヤックグループは「つくる人を増やす」を経営理念に、次世代クリエイター発掘に注力する中で、IT関連の教育機関が数多く集積しており、多くのIT人材を輩出している札幌市で初めての子会社を設立することとなりました。
今後、当該子会社とカヤックグループとが相互にシナジーを図ることで、アニメからメタバースまでコンテンツのマルチ展開にワンストップで対応し、新規的なデジタルエンターテイメント領域での事業拡大を図ってまいります。
※出典: Grand View Research, Inc. Global 3D Animation Market Size & Growth Report
<株式会社カヤックポラリス 概要>
事業内容 | ・ゲーム、アニメ、XR、メタバース等向けの3DCG制作業務 ・ 3DCGに関連する技術開発業務 ・デジタルコンテンツ制作に関するグラフィックデザイン業務 ・デジタルアニメーション映像制作業務 |
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代表取締役 | 伊藤 暢啓 |
設立 | 2022年7月12日 |
資本金 | 500万円 |
<伊藤暢啓プロフィール>
2009年(株)キュー・テックのアニメ事業執行役員として、デジタルアニメーションスタジオ(株)グラフィニカを創業する。東京を起点に札幌・福岡・京都に地方スタジオ開設し、300人規模のスタジオに成長させた。
2020年4月にグラフィニカ代表を退任し、現在は先進的なコンテンツビジネスに取り組む個人や企業とのアライアンスプロデュース活動に注力している。
現(株)カヤックアキバスタジオ 顧問