2024.11.11
カヤックだからこそできる!大好評の面白ものづくり体験
11月3日、文化の日。
この日カヤックでは、ものづくりの楽しさを体験してもらおうと、3つのカルチャー教室を開講しました。
なぜって・・・ 面白法人カヤックは社員の9割がクリエイター。経営理念は「つくる人を増やす」という、生粋のものづくり人間が集まっている会社なのです。
講師となったのは、「三度のメシよりつくることが大好き!」な、面白プロデュース事業部の社員たち。普段は広告制作やイベント企画などに携わる社員が、自分たちの得意技を生かして「ラップ」「電子工作」「イラストデザイン」と、多彩なワークショップで参加者たちを惹きつけました。
中でも参加者の小学生に大好評だったのが、自由にイラストを描いてオリジナルのイニシャルTシャツが作れるデザイン教室。自分の手で自分好みのTシャツが簡単に作れちゃうワクワク感と、優しく温かく教えてくれるお姉さん先生たちの存在で圧倒的な人気を集めていました。
元お絵描き教室の先生という、くるめ先生をリーダーに、かぎ先生、かな先生が生徒たちをサポート。3人とも普段はカヤックでWEBサイトや商品パッケージなどのデザインをガシガシ手がけている若手デザイナーです。(ちなみに、トップに掲載している今回のチラシをデザインしたのは、かぎ先生!)
このワークショップでは、自分の名前のイニシャルが書かれた紙が配られ、参加者はそこに自由に絵を描いて文字を飾っていきます。好きな動物、ハマっている食べ物、カラフルなお花やハート、学校で流行りのゲームのキャラクターなどなどなんでもアリ。最初は恥ずかしそうにしていた子も、好きなものを描きはじめるとイキイキとっても楽しそう!みんなの想像力が素晴らしく、個性が光っていました。
イラストが完成したら、それをプリンターでスキャンしてデジタルデータに変換します。ここからがプロデザイナーの技の見せどころ。Tシャツにした時にきれいに印刷できるように、勢い余ってはみ出してしまったラインや、色の明るさなど細かい部分を、先生が中心となって丁寧に調整していきます。さっきまで手元にあったイラストが、モニターの中でバージョンアップしていく魔法のような作業に、みんな興味津々の様子。
納得いくまで調整ができたら、データをプリントアウトしてTシャツに重ね、転写シートの上からアイロンをかけて、あっという間にオリジナルTシャツの完成です!
まだアイロンの熱が残っているのにもかかわらず、出来上がったばかりのTシャツを頭からかぶって嬉しそうに見せてくれる子どもたち。その笑顔から、ものづくりの喜びを知ったあの日のことを思い出して、胸が熱くなる講師一同でした。
一方、隣の電子工作教室では、光るキーホルダーづくり体験が行われました。
講師は、ユニークなアイデアで面白ガジェットをつくる社内ユニット・技術部第二課(通称「テクニ」)のメンバー、宮野有史先生と、ゆうもや先生です。
(※「テクニ」についてはコチラをご覧ください)
2人はエンジニアでありながら、アイデア出しも得意なプランナーとしてカヤックでも引っ張りだこ。宮野先生は、モーターで回転する歯車を花輪に見立てた「回転する開店祝い」、ゆうもや先生は、裁断されたバンクシーの作品が何度も蘇って楽しめるマシーン「無限バンクシー」を制作して話題になった、ものづくりのバズり師でもあります。
今回のワークショップでは、「原石」と書かれたプレートにLEDをつけて「光る原石」に変身させる、というシャレのきいたキーホルダーを考えました。ちなみに「原石」の可愛らしい文字をデザインしたのは、ポップな作字が人気で2.2万人のフォロワーを持つデザイナー、ざきのん先生です。
プランナー×デザイナー×エンジニア=最強の仲間が集まって、すぐに面白いものがつくれちゃうのがカヤックの強み!
「電子工作」と聞くと一見難しそうですが、今回はなんと5歳の子も参加。先生のフォローのもと、はんだごてを使ってLEDや電池ケースをプレートにつける体験に挑戦しました。5歳ではんだごてを握れるなんて、将来は優秀なエンジニアかも・・・!?
手のひらサイズのプレートに小さな部品をつけていく作業は繊細で、集中力がいります。特にはんだごてはやけどの危険があるため、はんだづけの瞬間はみんなグッと真剣な眼差しに。子どもたちが成功すると、保護者の方々がほっと息をついて教室に拍手が起こっていました。
開始から10分ほどで、光るキーホルダーが完成。小さなお子さんでも想像以上に簡単につくることができたようです。
今日の体験が「電子工作」や、エンジニアの仕事に興味を持つきっかけになってくれたらいいなぁと願う先生たち。短い時間にその思いがギュッと詰まったワークショップでした。
デザイン教室と電子工作教室が子どもたちでにぎわう一方で、唯一、大人の参加者が集まったのが、自己紹介ラップがつくれるラップ教室。
カヤックでWebディレクターと制作進行を務める傍ら、プライベートではラップにどっぷりハマり、楽曲制作はもちろん、ラップバトルにも出場しているカヌー先生が講師です。
参加者のほとんどは、ラップは聞くけど自分でやるのは初体験という方々。
カヌー先生はまず、自分のことについて書き出してみることを勧めました。生まれた場所、好きなもの、友達のこと、まわりの環境などなど。日本で最も有名であろうラップの一節「オレは東京生まれ HIPHOP育ち 悪そうな奴は 大体友達」(Dragon Ash「Grateful Days」より)も、その4つが書かれているという解説。なるほど・・・!
次に「ライミング」と呼ばれる、かっこいいラップには欠かせない技を練習しました。「ライミング」というと聞き慣れないですが、日本語でいう「韻を踏む」こと。つまり、音が似ている言葉を使って歌詞を書くことです。例えば、「あの日の景色、君との歴史、すべてがレシピ」(dodo「nambu」より)のように、音が似ている言葉を文章の最後に置くと、リズムをつくることができるんだそう。実際に書けたらかっこいいけど、初心者にはなかなかの至難の業です。
基礎を学んだら、次に歌詞を書く作業へ。先ほど書き出した自分にまつわるネタを、8小節(8行)のラップに落とし込んでいきます。思うように筆が進まず頭を抱える方もいましたが、カヌー先生の細やかな個別アドバイスのおかげで(?)、1時間後には全員が完成。いよいよクライマックスのラップ披露&録音タイムに移ります。
1人ずつ順番にマイクの前に立ち、ビートに乗せて歌詞を披露していく参加者のみなさん。人前で発表する緊張や恥ずかしさがありながらも、自分が紡いだ言葉がラップになって響き、まわりの人たちも乗せていく面白さを感じているようでした。
また、歌詞の内容にそれぞれの個性がよく現れていて、「独立後のキャリアについて考えていること」から「醸造に挑戦しているビールの話」や「物件を探しに不動産屋に行って感じた疑問」まで、ユニークな視点のラップが教室を盛り上げていました。
イベント終了後、参加者の方々に感想を伺ったところ、
「こんなに楽しくクオリティーの高いものが作れて最高」
「親では教えられない、とても貴重な経験をさせることができた」
「今回だけではもったいないほど充実した内容だった。次回の開催を心待ちにしている」
と、3つの教室ともに高い評価をいただき、講師とスタッフは大きくガッツポーズ!
「今日一日で、つくる人を増やしてやったぜ〜」とほくそ笑みながら、これからもせっせと人類総つくる人化計画を進めていきたいと目論んでおります。
<おまけ>
案内板 BEFORE
↓
面白カルチャー教室のあと。
子どもたちの手にかかるとこの通りです!
(取材・文 小林そら)