2014.07.28
#面白社員インタビュー No.3気持ち悪いくらい藤川綱司を褒めてみた
カヤックには昔、代表の柳澤が社員を褒めちぎる「ワガシャのホープ」というメルマガの企画がありました。今回は、そのリアル版として「本人を囲んでやったらどうなるか?」ということで、管理部門担当役員の藤川綱司をターゲットに、人事部 柴田史郎、総務部 本間リサにも集まってもらうことにしました。が、この日、時間通りに来たのは藤川だけでした…。
― みなさん遅れているそうです。
- 藤川
- しょうがないですね(笑)。というか、今回の企画には僕いないほうがいいんじゃないでしょうか。
― 囲む会なので一応は…。待つ間に藤川さんの入社のきっかけなどお聞きしていいですか?
- 藤川
- 代表の柳澤は僕が中学時代に通っていた塾のアルバイト講師で、元々知り合いだったんです。大学時代は僕も同じアルバイト講師をしていたので講師仲間として遊んでいましたしね。就職は金融機関だったこともあり、社会人の初めの頃は会っていなかったのですが、4年ほど働いてみてこれでいいのかな…と思っていた頃に柳澤と再会したんです。
- ちょうどカヤックが株式会社になる段階で、管理部の人間がいないからどうかと誘われて入社を決めた感じです。
― なるほど。あ、みなさんいらっしゃったようです。
- 柳澤
- ごめんごめん。そうかよくよく考えたら、フジコジがいない方が話しやすいかな?フジコジも目の前で褒められてたら気まずいだろうし…
- リサ
- えっ、今日は「藤川さんを囲む会」って聞いてますけど。
- 藤川
- あ、じゃあ…。ありがとうございました(とあっさり退出)。
「拾う力」の持ち主
- 柳澤
- では「フジコジすごいよね会」のファシリテイターをさせていただきます。さっそく彼のすごいと思うところを聞かせてくれる?
- 柴田
- 最終的には藤川さんのところに全部物事が行くってことですかね。誰も受け止めないものを受け止める力があるというか。
- 柳澤
- なるほど!「受け止める力」そのタイトルで本が書けそうじゃない?それ。
- 柴田
- 両方とも自分の担当だと思わなくて進んでなかった、みたいな「お見合い」が起こらないのは藤川さんの力だと思いますよ。昨日も人事部に企画を提案してくれたメンバーがいて、返信は翌日しようと思っていたら先回りして返信してくれていたとか。
- 柳澤
- 人事部でもないのに?すごいね、「拾う力」があるわけだ。
- 柴田
- 元々は藤川さんが1人で管理系を担当していて、すべてわかるからこそできることだと思いますけどね。しかも、それを全然嫌だとも思っていない。
- 柳澤
- リサはどう?
- リサ
- 私が一番インパクトを受けたのは配属初日に「この部署はギブ&ギ部なんですよ」と言われたことですかね。藤川さんは管理部をずっと1人でやってきたのにも関わらず、人のためにということをさらりと言える人なんだと思って。
大丈夫、と感じさせる安心感のすごさ
― 長年働いておられますが、昔と今だと仕事の仕方はどうですか?
- 柴田
- 3年前は藤川さんが全部自分で仕事を抱えるタイプだったので「他の人に仕事を任せるように」とよく言われていましたけど、今は人に任せるようになりましたね。でも、自分で全部やってたから、何でも知っているというか。何かが起こった時に最後に出て行くのは藤川さんしかできませんし、自分もそれ前提で動いているという安心感があることに今考えながら気づきました(笑)。
- 柳澤
- それすごくいい話だねぇ。一緒に仕事をする相手に自由に任せてくれるのに、何かあったら結果は全部受け止めてくれるわけでしょう。
- 柴田
- そうです。藤川さんの「大丈夫」ってのが僕らにはすごく大事なんですよ。
- 柳澤
- 俺もそういう上司の下で働きたいな。人柄ですごいところはある?
- リサ
- 優しいんだけあまり感情移入はしないでどこか客観的なところですかね。
- 柴田
- 社員の技術以外の部分についてサポートする様子を見ていると、そういう感じありますね。客観的でぶれない感じがある。管理部で問題が起こった時に藤川さんと謝りに行った時も安心感がありましたしね。
- 柳澤
- 何に対しても動じないってことだよね。優しいけど心が強いから、多少のことでは相手の感情の影響を受けないんじゃない。例えば、相手がメンタル的に弱っている時に共感して聞きすぎるとこっちまで弱ってしまうけど、そういうことがないでしょ。
- リサ
- 近いけど同化しない感じ。
- 柳澤
- いいところも悪いところもわかった上で、すべてを受け入れる器のデカさがある。あと公平だよね、誰かをひいきしたり嫌ったりということもない。
- リサ
- 人に対して後ろ向きな言葉を聞いたことがないですね。
- 柴田
- 面接を藤川さんがするとだいたい合格になっちゃうんですよ。みんないいところがあるからって。それだと面接としては意味がなくなってしまうんですけど(笑)。
- 柳澤
- そうだね(笑)。あとは面白い物事や人を楽しめる力もある。人格者は世の中にいっぱいいるけど、あまり面白くない人も多い。でも、フジコジの場合は、その一方で面白さのツボもわかるのがすごい。
- 柴田
- 面白さのツボって、一部には批判を受けるかもしれないようなトガった人でも受け入れられるということですか?
- 柳澤
- なんていうのかな。例えば、普段は静かなんだけど突然指名されて、何か面白いこと言わなきゃいけないプレッシャーにさらされても、ちゃんとその空気感をよんで面白いことを言えるとか、逆に面白くなりそうな人の話を拾えるとか、そういう感じ。
- リサ
- 人の話を拾えるって意味だと、司会もうまいですよね。ニュートラルな位置にいるけど、とりあえずみんなを活かしてくれるし。
- 柳澤
- あと運動神経もいい。絵がうまい、字がうまい。おしゃれ、背が高い、頭もわりといい、人柄もいい。
- 柴田
- …完璧じゃないですか。
- 柳澤
- 欠点ってものがないんだよね。もしかしたら天が遣わせた神様かもよ。
- リサ
- 学生時代からそんな感じだったんですか?
- 柳澤
- そうだね、ずっとそんな感じ。前職は金融系で、僕が声をかけた時はすっかり真面目になってて「あ?堅い会社に染まっちゃったか?」と思ったけど、転職したら言葉づかいも髪型も一気に変わったんだよね。こんなに心が自由な人間はいないんじゃないかと思った。
― これだけ褒められているのを藤川さんが聞いたらなんていうのでしょうかね?
- 柳澤
- うーん。たぶん「そんなには」喜ばないんじゃないかな。管理部門として会社が伸びればいい、自分は二の次ってスタンスじゃない?フジコジって。だから自分がどう評価されるとか一切気にしないと思うんだよね。こうして褒められる対談をされることすら何とも思ってないはず。
- 柴田
- 一応は、ありがとうございますって言うでしょうけどね。
- 柳澤
- まあ僕らも彼の喜ぶ顔が見たいわけじゃないしね。別にフジコジの反応がなくても全然かまわない。自分たちが楽しいからやっているだけで…しかしどうしてあんまり嬉しがらないんだろうね。多分いつまで経っても、やりたいならお好きにどうぞって感じなんだろうな(笑)。
このあとも3人は藤川を褒め続けました。どれだけ褒められても、気にしない人だからこそ、こんなに褒められるのかもしれません。
こんなカヤックの環境に興味を持った方はぜひ「仲間募集」のページをご覧ください。
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