2021.04.21
カヤック初、青森県藤崎町・三重県玉城町と 「地域活性化起業人」に関する協定を締結
〜 「うんこミュージアム」プロデューサーが藤崎町で新しい地域体験コンテンツやマーケティングに挑戦!〜
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔、東証マザーズ:3904)は、総務省が推進する「地域活性化起業人」プログラムを活用し、青森県藤崎町および三重県玉城町へカヤック社員を派遣する協定を両町と締結いたします。当社が得意とする固定概念にとらわれない発想力・企画力で、地域商社のマーケティングや、地域体験コンテンツの企画、移住・関係人口の創出・増加など町の活性化を目指します。なお調印式は、玉城町が4月26日(月)、藤崎町は4月27日(火)に各町で実施いたします。
■ カヤック初の「地域活性化起業人」に「うんこミュージアム」プロデューサー、SMOUT地域ディレクターを派遣
「地域活性化起業人」は、令和2年度まで推進されていた「地域おこし企業人」プログラムを刷新し、三大都市圏に所在する民間企業等の社員を、そのノウハウや知見を活かし、一定期間(6ヶ月以上3年以内)地方公共団体が受け入れ、地域活性化に向けた幅広い活動に従事してもらう取り組みです。
カヤックでは、地域固有の魅力を資本と捉えた「地域資本主義」という考えのもと、地域プロモーションや移住・関係人口促進のためのマッチングサービス「SMOUT」、コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」を運営するなど、ユニークなアプローチで地域の魅力向上に努めてきました。また本社を置く鎌倉市内の起業支援拠点や保育園、食堂の運営など、人と人とが繋がり、地域の社会課題解決や地域経済の活性に貢献する取り組みをしています。こうした経験を日本全国の地域に伝えたいと、この度の「地域活性化起業人」制度を活用することとなりました。本制度の活用は、当社として初の取り組みとなりますが、今後も他地域への派遣を推進し、カヤックのノウハウや知見を活かして日本の地域が面白くなるお手伝いができればと考えております。
■派遣概要
青森県藤崎町
1.所属先
藤崎町役場 経営戦略課
2.派遣期間予定
令和3年5月1日(土)~令和4年3月31日(木)
3.業務内容
① 地域商社のマーケティング・経営支援分野
・地域産品を効果的にマーケティングして販売力強化する取り組み
・地域に新たな価値づくりをして誘客や地域経済循環を高める取り組み
・地域にある施設の利活用促進(コワーキングスペース運営など新たな使い方)の取り組み
② 観光振興分野
・地域住民と協力した地域体験コンテンツの創出・販売の取り組み
・交流人口・関係人口の創出・増加に向けた取り組み
・お土産品や旅行商品など地域プロダクト販売促進の売り場運営マネジメント等の取り組み
③ 空き家活用分野
・地域にある空店舗や空き家の利活用を促進する取り組み
・地域の遊休資産を活用したビジネススキームの構築と起業支援の取り組み
・空き家バンクの有効運用に向けた取り組み
④ その他
・地域活性化に必要なものとして町長が認める取り組み
4. 派遣者
プロデューサー 香田遼平(こうだ りょうへい)(31歳)
青森県五所川原市出身。2014年、面白法人カヤックに入社。企画部のプロデューサーを務める。“うんこ”をテーマにした最先端アミューズメント空間「うんこミュージアム」(アカツキライブエンターテインメントとの共同企画)の企画プロデュースを手がけ、横浜を皮切りに、東京、上海、福岡で開催(現在は東京と福岡で開催中)。その他、おじさんを題材にしたエンタメ施設「おじさんの森」など、ユニークな体験を提供してきた。一方で、長野県茅野市の交換日記形式の婚活プロジェクト「結日記」や北海道胆振東部地震の復興支援「FUKKOツイート旅」の企画・制作のなど、地方創生プロモーションも多く手掛けている。
プロデューサー 香田遼平からのコメント
面白法人カヤックでは「面白法人」という名前の元、多くの企業、地域自治体の皆さまと一緒に様々な課題を面白く解決することをご一緒させいただきました。私自身、地域の販促やプロモーション等で関わりも深く、防災や減災等にも従事してまいりましたが、実際に職員の皆さまと同じ視点で取り組むことは今回が初めてとなります。
弊社としても初の取り組みとなりますが、面白法人として前向きに、沢山のアイデアを出しながら、みなさまと一緒に藤崎町を面白くできればと思います。
三重県玉城町
1.所属先
玉城町役場 総務政策課
2. 派遣期間予定
令和3年5月1日(土)~令和4年3月31日(木)
3. 業務内容
移住定住者促進の目的を達成するため、企画調整課の業務
4. 派遣者
ディレクター 名取良樹(なとり よしき)(42歳)
神奈川県横浜市出身。面白法人カヤックでは、主に移住マッチングサービス「SMOUT」を活用したプロモーションの企画・運営を行う。紀伊半島移住プロモーション、全国版みんなの移住フェス、長野県移住フェアなどのプロジェクトマネージャーとして活動。同時に、神奈川県の起業支援拠点「HATSU鎌倉」や八女市コミュニティ拠点「つながるバス停」など、施設内装のプラン二ングを手掛け、オンラインからオフラインまで幅広い活動を行う。
ディレクター 名取良樹からのコメント
カヤックでは、移住・関係人口創出の文脈において、さまざまな自治体さまと地域課題に対する取り組みをご一緒させていただいておりました。その経験から、地域内での繋がりや周辺地域との関わり、都市との繋がり方など、さまざまな関係から地方自治が行われていることを実感しております。自分が関わることで、今まで関わりの少なかった地域や団体との交流や知見、官民の連携など、新たな関係構築と広がりに貢献できればと思っております。是非とも皆さまと共に、玉城町の未来を想像し取り組んでいければと思いますので、よろしくお願いいたします。
■青森県藤崎町長・平田博幸氏からのコメント
藤崎町は農業を基幹産業として発展してきた町です。また、近年では津軽地域の交通の要衝として、新たに生活の居を構える場所に選んでいただくことも多くなっております。令和2年の「街の住みここちランキング」では、青森県内2位の評価をいただきました。これからもこの地域を持続させ、笑顔をつくっていくために、町では多様な人々が共創して新たな価値を生み出していく環境づくりを応援します。この度いらっしゃる香田さんが手がけたこれまでの様々なクリエイティブな活動に注目しています。町が今と将来のために取り組む様々な分野にご協力いただき、地域人材とともに活動することで、これまでになかったインパクトを創出いただくことを期待しております。
<青森県藤崎町について>
りんごのふじは藤崎町のふじ。日本一、そして世界一たくさん栽培されているりんごの品種ふじは、藤崎町で開発・育成されました。昔から変わらぬ川の流れと肥沃な土壌に恵まれた土地を基盤に、藤崎町はりんごのみならず、お米・ニンニク・アスパラガス・トマト・大豆・卵といった多くの特産品を生産している農業の町です。近年は、ふじさき食産業創造拠点施設「ふじさき食彩テラス」を核に、ふじさき産品のプロモーションに力を入れています。
■三重県玉城町長・辻村修一氏からのコメント
当町では、現在「ずっともっと、笑顔あふれるまちづくり」をキャッチフレーズにまちづくりを進めています。これまで人口減少の少ないまちとして発展してきましたが、減少時代を迎えた今、小学校区の残る持続可能なまちづくりの実現を目指しています。昨年は、民間の「街の住みここちランキング」で県内1位という好評価をいただきました。先人から受け継がれた歴史・文化を活かしながら、子育てや教育、福祉、健康など、これまで大切にしてきた行政サービスに一層磨きをかけ、玉城にお越しいただく皆さんをきめ細かく、笑顔でお迎えできるよう尽力してまいります。
<三重県玉城町について>
三重県度会郡(わたらいぐん)玉城町(たまきちょう)は、県南部、伊勢市に隣接し、古来より伊勢神宮への参宮客が集まる宿場町としてにぎわいました。また、世界遺産熊野古道の出立(いでたち)の地でもあります。
昨年、町が誕生して65年を迎えました。鉄道を利用し名古屋市まで1時間30分程度、大阪まで2時間程度という好立地で、また町の中心から半径6km以内にすべての自治区が含まれるコンパクトタウンです。また、旧町村から続く4つの小学校が存続し、中学校は城跡に建っており、わが町の未来の“お殿様” “お姫様”は最高の環境の中で日々学んでいます。