滋賀県でコミュニティ通貨「まちのコイン(ビワコ)」 7月25日から導入開始 | 面白法人カヤック

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2022.07.25

滋賀県でコミュニティ通貨「まちのコイン(ビワコ)」 7月25日から導入開始

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プレスリリース報道関係社各位

〜 県内を横断して地域活性と関係人口増加を目指す〜

株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔)が開発したコミュニティ通貨(電⼦地域通貨)サービス「まちのコイン」が、滋賀県内に2022年7月25日より導入されることをお知らせします。滋賀県全域を対象地域に、まずは長浜市、近江八幡市、日野町の3市町からサービスを開始します。カヤックと滋賀県は2022年5月にローカルDXの実現に向けた連携協定を締結しており、「まちのコイン」の導入により、滋賀県内の各地域の魅力を県内で横断しワンストップで発信できることを期待しています。なお、県が「まちのコイン」を導入し、県内の市区町村をまたがって利用できるのは初めての試みです。お金で買えないその地域ならではの嬉しい体験が得られる「まちのコイン」を活用することで、滋賀県内に住む人が地元の魅力を再発見し、訪れる人が継続的に地域とつながることで、地域活性と関係人口増加を目指します。

■背景・目的

コロナ禍における生活様式の変化(密を避ける行動や複業の普及、テレワークをはじめとする働き方の多様化など)は、人口にも影響しました。特に2021年は、東京23区において現在の形で統計を取り始めた2014年以来、初めて転出した人が転入を上回る1万4828人の転出超過となっています。一方で、転入超過は10都府県となり、関西圏の大阪府、滋賀県もその中に含まれました※1。東京一極集中の流れが緩和されている傾向のなか、地方での豊かな暮らしへの関心が高まってきており、滋賀県でも移住相談件数、移住セミナー参加者数および移住者数が増加傾向にあります。
しかし一方で、少子高齢化、事業継承者をはじめとする地域づくりの担い手不足拡大が課題となっています。さらに、琵琶湖周辺や城下町などの観光資源があるエリアとそうでないエリアでの地域魅力の情報発信量の差の課題などもあります。
こうした地域課題に対し滋賀県は、地域づくりへの主体的な参画やイベントなど地域交流に参加する全国の「関係人口(訪問系)※2」を呼び込むため、カヤックとパートナーシップを組み、デジタル地域コミュニティ通貨である「まちのコイン」と、移住スカウトサービス「SMOUT」※3を県全域で導入することとなりました。「SMOUT」で滋賀県に興味を持ってくれた人に、「まちのコイン」で地域ごとの魅力をディープに体験してもらうことで、継続的に滋賀県に関わる人を増やすことを期待しています。また、地域の価値や可能性を見える化できる「まちのコイン」で、地域住人にも今まで当たり前だと思っていたその土地ならではの魅力に気づき、地元に愛着をもってもらうことも目指しています。

※1(出典)総務省「住民基本台帳人口移動報告 2021年結果」(令和4年1月)
https://www.stat.go.jp/data/idou/2021np/jissu/youyaku/index.html
※2(出典)国土交通省「ライフスタイルの多様化と関係人口に関する懇談会」(令和3年3月)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001391572.pdf
※3「SMOUT」公式サイト
https://smout.jp/

■テーマは「つながりが循環し、潤うまち」 通貨名「ビワコ」

コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」は、スマートフォンのアプリをダウンロードし、QRコードを介して非接触でコインの利用、獲得が可能な地域電子通貨です。現在、神奈川県鎌倉市や新潟県燕三条エリア、沖縄県石垣島、東京都内では下北沢や秋葉原など16の地域で導入され、それぞれ異なる通貨名を持っています。滋賀県では、シンボルである琵琶湖にちなみ、たくさんの人に馴染みを持って愛されてほしいという思いから「ビワコ」になりました。アイコンも琵琶湖と、そこで活き活きと暮らす魚をモチーフにしています。テーマは「つながりが循環し、潤うまち」で、滋賀県内で人と人、人や地域の交流が増えることで、心に潤いがあるようにとの期待が込められています。

「ビワコ」のサービスは下記のような、テーマに沿った体験を提供していきます。

<一例>

「もらう」
長浜市 cafe Lotus  「メイドさんとおしゃべりしたら100ビワコをあげる」
長浜市 ボードゲームスペース RESPAWN「長浜発オリジナルボードゲームで遊んだら100ビワコをあげる」
日野町 ジェミナ農園 「無農薬の畑の草抜きをしたら1000ビワコあげる」

「つかう」
近江八幡市 まちや倶楽部「300ビワコで古い町並みを見渡せる屋上テラスに案内」
近江八幡市 スミ利文具店「200ビワコで創業70年以上の文具店のこだわり文具教えます」
長浜市 LOCO      「500ビワコで絵本の読み聞かせをプレゼント」
日野町 谷口さん    「500ビワコでその時ある規格外野菜あげます(秋冬には特産の日野菜もあります)」

▲長浜市メイドさんたち

▲近江八幡市 文具店

▲日野町 谷口さんの日野菜

■導入地域第一弾は長浜市、近江八幡市、日野町

長浜市、近江八幡市、日野町の3市町から導入を開始し、将来的には滋賀県全域での導入を予定しています。

・長浜市:訪れる人とのつながりつくりと住民の地元への愛着意識の醸成
古くから近畿と東海・北陸を結ぶ交通の要衝であったり、城下町があることで人の行き交いが多かったりなどの歴史的背景がある中、今後も訪れる人々により積極的につながりを持ってほしいとの思いで導入します。また、令和3年に行われた市民意識調査でも、「住み心地」「居住継続希望」の数値が高く、住民の地元への愛着が高いことが伺え、「まちのコイン」を導入後はより一層地域住民の積極的な参加が期待されています。

▲令和2年 長浜市市民意識調査報告書(概要版)
https://www.city.nagahama.lg.jp/cmsfiles/contents/0000009/9951/01R2gaiyou.pdf

・近江八幡市:住民主体で地域の魅力発信を目指す
八幡堀や安土城跡や水郷など県内でも有数の観光地ですが、コロナ禍での観光交流人口の減少を経て、観光客の増減に左右されない、住民が地域の将来を「自分ごと」として捉え、住民主体でのまちづくりや魅力発信を目指しています※4。
※4(出典)近江八幡市 まち・ひと・しごと創生総合戦略~第2期~ (令和3年3月)
https://www.city.omihachiman.lg.jp/material/files/group/105/honpen_all.pdf

・日野町:町内外の人のつながりを増やすきっかけに
1日の中でも昼間人口の方が夜間の人口より多く人の流れがあることが調査でもわかっており、町外の人とのつながりを増やすきっかけにしたいと考えています※5。琵琶湖からは離れて位置していますが、農村の風景や豊かな自然などの地域魅力を知ってもらう機会にもなると期待しています。
※5(出典)日野町都市計画マスタープラン
http://www.town.shiga-hino.lg.jp/cmsfiles/contents/0000003/3718/masterplan(R1.11)zenhan.pdf

■滋賀県 「まちのコイン(ビワコ)」 概要 

開始時期 2022年7月25日(月) 利用地域:滋賀県内で35スポット(7月25日時点)
利用方法 「まちのコイン」アプリをAppStoreまたはGoogle Playからダウンロード、
地域選択で「滋賀県」を選択
通貨名 「ビワコ」
URL https://coin.machino.co/regions/shiga

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