2022.08.30
新入社員が振り返る、オンラインインターン『カヤック流企画塾』体験記
デザイン力を磨くために日本の美大に留学した劉さんは、就職活動を始めた時には存在も知らなかった職種「プランナー」としてカヤックで活躍中。専門分野から転向し、企画職を志すきっかけになったのがオンラインインターン『カヤック流企画塾』。「つくる楽しさ」に夢中になった、人生の転機を振り返ってもらいました。
劉小溪(りゅうしょうけい)
1996年生まれ、2021年入社
面白プロデュース事業部/プランナー
趣味は展示巡り。ひとつのことに対して、多面な捉え方、表現の仕方に魅力を感じます。また、新しい物に触れるのが好きで、よく旅行をしています。
インターンに参加したことで「自分がやりたいこと」への解像度が上がった
ー本日は、現在カヤックでプランナーとして活躍する劉さんに、カヤックのオンラインインターンに参加した感想を聞いてみたいと思います。もともと学生時代はどんなことを学んでいたのですか。
出身地である台湾の大学で美術とデザインを学びました。その後、もっとデザイン力を高めたくて、日本の美大のグラフィックデザイン学科に留学しました。
ーなぜ、カヤックのインターンに参加しようと思ったのですか。
就職活動中に、たまたまInstagramでオンラインインターン『カヤック流企画塾』の広告を見たことがきっかけです。専攻を問わずに参加できるし、考えることやアイデアを出すことが好きだったので、発想力や企画力を鍛えてみたいと思って参加しました。
ーグラフィックデザインを学んでいたけれど、企画制作系のインターンに参加したのですね。
はい。実は、当時は広告プランナーという企画職の存在すら知りませんでした。
ーそうだったんですか?! 約一年後には、その存在も知らなかった仕事に就いているって面白いですね。
もともと、「クリエイティブの力で世の中を面白くしたい」という思いがあったんです。最初はグラフィックデザイナーになろうかと考えていましたが、『カヤック流企画塾・秋』と『カヤック流企画塾・冬』の2回を体験してみたら「自分がやりたい仕事はこれだ!」と確信することができ、カヤックの企画職を志望することにしました。
ゼロから夢中で挑んだ、広告プロモーションの企画書づくり
ー劉さんが参加した2020年のオンラインインターン『カヤック流企画塾』の内容を具体的に教えてください。
オンラインインターンの期間は2週間ほどで、レクチャーを受けながら、広告・プロモーションの課題に対して実際に企画書をつくって提出しました。
私が参加した秋の企画塾の課題は、日本酒のプロモーション。レクチャー動画で習った「流行とかけ合わせる」ことをヒントに、コロナ禍での消毒のニーズと、香りのバリエーションが豊富な商品の特徴を活かしたアルコール消毒液を提案しました。試飲がためらわれるご時世でも、消毒なら手に取りやすいことに注目したんです。
冬の企画塾で挑戦したのは、「忙しい現代人に健康に過ごしてもらいたい」というコンセプトの完全栄養パンのプロモーションでした。商品を知ってもらい、購買してもらうために、「アイデアの出口を設ける」というアドバイスを参考にしました。壁面広告を背景に面白い写真が撮影できるフォトスポットを考え、SNSに投稿してシェアしたくなるよう工夫しました。
ーかなり本格的な内容なんですね! オンラインインターンに参加してみていかがでしたか。
自分が将来やりたいことが明確になりました。新しい考え方を知ったり、つくった企画を褒めてもらったことが嬉しかったです。とはいえ、大変な日々でした。
アイデアを形にすること自体は初めてではなかったのですが、納得できるものをつくるに至るまでは苦労しました。課題の締切前日まで、企画が決まらなかったこともあります。直前に「これだ!」と閃いて、夢中で企画書をつくりました。
悩んでいる時によく見たのがレクチャー動画です。課題作成の助けになったし、カヤックのプランナーになった今でも参考にしているんですよ。さらに、参加者同士でブレストし、お互いのアイデアについて意見し合うことで、より良いものをつくる力を磨けたと思います。
第一線で活躍しているカヤックの社員から、課題に対するフィードバックをもらえるのですが、後から聞いたら、何百人ものインターンの学生全員にアドバイスしていたというので驚きました!
『カヤック流企画塾』は、つくる楽しさを知る場所
ーここで、実際に2020年の『カヤック流企画塾』を担当していたみよしこういちさんともお話ししてみたいと思います。オンラインインターンを実施した感想は?
みよし
そもそも、学生は誰でも参加してよくて、2週間で最後まで企画をつくるオンラインインターンなんて、中々ないですよね。何百人もの参加者全員の企画に対してフィードバックしていくのは本当にしんどかったです。今後はやり方を考えないと、笑。
劉
私はスプレッドシートにコメントを書いてもらっていました。参加者数を考えたらすごいことですね。
みよし
テキストで返すのもめちゃくちゃ時間がかかるので、次の回はコメント動画を撮ったのですが、それ自体3〜4時間の尺になりました。
ー色々とスケールがクレイジーです......。インターンにかける社員のリソースを減らしたいという企業が多い中、担当者も全力でコミットしているんですね。他にはどんな特徴があったのですか。
劉
平日20時からという時間帯だったのも珍しいかも。学生としては参加しやすくて嬉しかったです。レクチャー動画はアーカイブ視聴もできたので便利でした。
夜の雑談コーナーも印象的でしたね。いつも謎の食品サンプルと写っている社員とか、なんだか変わった人がいましたし、笑。
みよし
『雑談ラジオ』は参加者と一緒にゆるく喋るコーナーで、担当社員の僕らも面白がっていました。
インターンは全体的に自由にやってもらっていて、他社の人事の方に『カヤック流企画塾』の内容を共有したら、どうやって採用に結びつけるのですかと驚かれました。そもそも、採用に直結させようとは考えていなかったですね。
劉
たしかに自由度が高かったし、オンラインインターンの参加者同士には共生している仲間感があって、選考を競い合うような雰囲気はなかったですね。
みよし
とにかく、つくる楽しさや面白く働くきっかけを感じてもらおうと意識していました。それもカヤックならではかな、と思います。
ーみよしさん、ありがとうございました。では劉さん、今後、インターンに参加してみたい人へアドバイスがあればお願いします。
コロナ禍では多くの人と知り合いコミュニケーションできる機会が少ないので、グループディスカッションはぜひ体験した方がいいと思います。やはり、人と意見を交換することは良い刺激になります。
プレッシャーもありましたがアイデアを出すことが楽しくて、インターン期間中は、自分ひとりでもよくブレストしていました。課題の商品を試したり、ターゲット層が集まる場所に足を運んでみたり、オンラインだけでなく実際にリサーチもしました。良い企画案が思いつかなくても、最後まで諦めないことが大事だと思います。
ー最後に、これからの目標を教えてください。
現在は、面白プロデュース事業部でプランナーと制作進行を担当しています。仕事を始めてみると、インターンの時とは違い、ビジネスとしてアイデアを実現化することの難しさを知りました。企画の着地点を学んで、さらなるスキルアップを目指していきたいです。そして、「クリエイティブな力で世の中を面白くする」という自分のミッションを突き詰めていきたいと思います!
(取材・文 二木薫)
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