2022.09.28
京都府丹後エリア、移住者がローカルとのつながりつくりを促進するコミュニティ通貨「まちのコイン(コッペ)」 10月3日(月)から導入開始
~移住者の地域内での活躍の機会を増やすことで地元愛を醸成し、定住率向上を目指す~
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔)が開発したコミュニティ通貨(電⼦地域通貨)サービス「まちのコイン」が、株式会社ローカルフラッグ(京都府与謝郡与謝野町字男山119−5、代表取締役濱田 祐太)運営のもと、京都府丹後エリアに2022年10月3日(月)より導入されることをお知らせします。京都府内では初めての導入となります。「海の京都」と呼ばれ、自然や文化、観光資源や食の魅力が豊富な丹後エリアは、近年移住者が増えている中、移住者が移住後に地域の中に知り合いを増やすきっかけが少なく地域との関係性が希薄になっているという課題を抱えています。「まちのコイン」導入により、移住者の地域でのつながりづくりを促し、地域での活躍の機会を増やすことで丹後への愛着を醸成し、定住率向上を目指します。
■背景と目的
1:移住者がまちのキーマンとつながり、地域に馴染んでいくきっかけづくり
京都府北部に位置する丹後エリアは「海の京都」と呼ばれ、古くから商業・産業・観光において豊かな地域です。漁業や日本の絹織物の約7割のシェアを占める「丹後ちりめん」の産地として、さらに天橋立や伊根の舟屋、琴引浜をはじめとする美しい浜辺など、観光名所も多い地域特性があります。しかし近年では、少子高齢化に伴う地域の過疎化が進み、丹後エリア内でも移住やI・Uターンの促進を進めています(*1)。まちづくり会社として丹後エリアの地域プロデュース事業を展開している株式会社ローカルフラッグでは、与謝野町の委託事業である与謝野町移住支援窓口業務を行う中で、移住者が移住後に地域の中に知り合いを増やすきっかけが少なく、まちとのつながりが薄いという課題を感じておりました。また、観光地でもある土地柄、地域の人に顔を知られていない人は、「観光客」扱いをされてしまうという声も聞かれています。そこで、「まちのコイン」を導入することで、これらの課題を解決したいと考えています。移住者が「まちのコイン」を使うごとに、まちのキーマンなどとつながり、地域の人との交流を増やしていくことが可能となります。また、「まちのコイン」のスポットが、移住者に開かれた場所として認識されやすくなることも。移住者がローカルなお店や人などと気軽に関われる機会を促進し、地域内のつながりを増やし深めることができると期待しています。
*1参考
京丹後市では人口減少を抑制するため、定住促進策を積極的に推進するべく、平成27年3月に「京丹後市まち・ひと・しごと創生総合戦略」及び「人口ビジョン」を策定。
出典:京丹後市過疎地域持続的発展市町村計画
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/4/kasokeikaku2021.pdf
第2期京丹後市まち・ひと・しごと創生総合戦略(令和4年3月版)
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/4/sougousenryaku.pdf
第2期与謝野町ひと・しごと・まち創生総合戦略
https://www.town.yosano.lg.jp/assets/strategy02
2:地域活動を見える化し、活動の輪を広げたい
丹後エリアは、歴史や文化、自然・食の魅力などが豊富であることもあり、地域の方の郷土愛が強く、地域活動をしている方をよく見ることができるとの声があります。例えば、地元のお母さんたちが集まり軽トラ朝一を開いたり、Iターンされた方が、交流イベントを開いたりなどしています。しかし、それらの地域の活動が知られる機会が少なく、活動の輪が広がっていかないという課題があります。「まちのコイン」を活用することで、地域活動を体験として見える化し、共感する人を増やしたり、一緒に活動してくれる人を募集することができます。さらに、「まちのコイン」アプリ上で各体験の情報が集約され、簡単に情報にアクセスすることが可能になります。地域の美化・保全活動や伝統行事だけでなく、まちおこしを目的とした地域活動などの参加を促すことで、まちに愛着を感じ、自分たちの地域のために行動する人々を増やしまちの活性化につなげることが期待できます。
■テーマは「暮らしがより楽しくなる、はじめましてが気軽なまち」 通貨名「コッペ」
コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」は、地域ごとにそれぞれ異なるテーマと通貨名、アイコンを持っています。テーマの「暮らしがより楽しくなる、はじめましてが気軽なまち」には、丹後エリアで暮らしを始める人が、気軽にまちでのつながりをつくり、そこでの暮らしが豊かになってほしいとの思いが込められています。通貨名の「コッペ」とは、丹後地方の名物であるコッペガニ(ズワイガニのメス)が由来です。コッペガニは冬になると地元スーパーに並んだり、近所の人からおすそわけしあったりなど、冬の風物詩として丹後の人に愛されています。コッペガニのように、丹後で暮らす人々から親しみを持って使ってほしいとの願いから、地域の方の投票により決まりました。
「コッペ」のサービスは下記のような、テーマに沿った体験を提供していきます。
<例>
「もらう」
スポット名:スマホのちどり
「丹後愛あふれる名物社長を発見したら200コッペあげます。」
スポット名:京丹後市未来チャレンジ交流センター roots
「book to roots 家で眠っている本を寄贈して、丹後の高校生を応援しよう!」
「つかう」
スポット名:ローカルフラッグ
「凹んで売れなくなった与謝野ホップを使ったクラフトビールASOBIを譲ります。」
スポット名:鍼灸qutrip宮津
「あなたにピッタリのツボと丹後の一押しスポットを教えます!」
■株式会社ローカルフラッグ 代表取締役 濱田祐太氏のコメント
はじめまして、株式会社ローカルフラッグ代表の濱田です。
この度、丹後地域で「コッペ」というコミュニティ通貨をスタートいたします!
なぜ、この取組に私達がチャレンジするかというと、コミュニティ通貨を通じて丹後地域で新しいお店や人との出会いを生み出すきっかけを作っていきたいと思っています。特に、移住したての方や、住んではいないけど地域に関わっている方が、スポットを回ったり、体験をしたりとするなかで、気づけばまちのキーマンたちと仲良くなってる、そんなコインになればと思っております。
■京都府丹後エリア 「まちのコイン(コッペ)」 概要
開始時期 | 2022年10月3日(月) 利用地域:京都府丹後エリア |
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利用方法 | 「まちのコイン」アプリをAppStoreまたはGoogle Playからダウンロード、 地域選択で「丹後」を選択 |
通貨名 | 「コッペ」 |
URL | https://coin.machino.co/regions/tango |