2024.02.19
カヤック、沖縄のJリーグクラブFC琉球OKINAWAへ資本参加 面白パートナーシップを締結
カヤック初のプロスポーツチームへの経営参画 沖縄に第2本社を設立し沖縄のスポーツツーリズム推進、地域振興への貢献目指す
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔、東証グロース3904、以下「カヤック」)は、2024年2月19日(月)の取締役会において、Jリーグ加盟プロサッカークラブ「FC琉球OKINAWA」を運営する琉球フットボールクラブ株式会社(本社:沖縄県沖縄市安慶田、代表取締役社長 : 倉林啓士郎、以下「FC琉球」)の株式取得及び第三者割当増資を引受けることを決議いたしました。本件によりカヤックは2024年3月4日(月)に39.19%の株式を取得し筆頭株主となり、FC琉球を面白法人グループに迎えます。
両社は面白パートナーシップ(資本業務提携)のもと、ファン・サポーター、パートナー・行政関係者の皆様、選手などあらゆる人と共創しながらFC琉球のスポーツエンターテイメント性を高め、FC琉球のブランド力向上と、J2、そしてJ1への昇格を目指します。さらに、カヤックは鎌倉に続く第2本社を沖縄県に今年中に設立し、既存領域やスポーツ事業など新規領域での成長を通して、FC琉球と共に沖縄のスポーツツーリズム推進や地域振興に貢献してまいります。
◾️面白パートナーシップ締結背景と目的
カヤックは、創業以来「面白法人」という企業理念、「つくる人を増やす」という経営理念のもと、クリエイターが生み出す新規性や独創性のある「面白さ」を付加価値に、話題性のある広告やゲームなどのデジタルコンテンツ領域、eスポーツや地方創生などのコミュニティ関連領域の事業を展開してきました。そして地域と共に事業成長を目指す「地域資本主義」を提唱し、鎌倉本社での地域に根ざした事業をおこなってきました。
一方、FC琉球は選手ら自らでチームを発足した沖縄初のJリーグクラブであり、Jリーグ初の高等学院の運営、暗号資産の発行などサッカーという枠を超えた先進的な取り組みを沖縄で展開してきた地域密着企業です。「沖縄とともに、強くなる。」を経営理念に、Jリーグ・沖縄・サッカークラブのゲームチェンジャーを目指しています。
両社は「地域貢献」をキーワードに事業を展開しており、FC琉球の「沖縄とともに。強くなる」という経営理念とカヤックの提唱する「地域資本主義」を実現するパートナーとして、この度の株式取得を通じた面白パートナーシップ(資本業務提携)に至りました。
なお、今回の資本業務提携は、カヤックとして初めてのスポーツ産業への資本参加となります。スポーツ産業の市場は、スポーツ庁によると2022年の5.5兆円から2025年までに15兆円に拡大することを目指しており(※)、特にスポーツのDX化やスポーツによる地方創生、まちづくりの取り組みを推進しています。
カヤックはFC琉球の面白パートナーとして、DXや面白コンテンツ的な付加価値、地域活性化のノウハウを提供することで、FC琉球のスポーツエンターテイメント性を高め、ブランド力を向上させると共に、沖縄の地域振興、地方創生に貢献したいと考えています。そして、ファン・サポーターやパートナー企業・行政・支援団体など関係者の皆様、選手・チーム関係者、沖縄を愛するあらゆる人と共創しながら、世界一うむさん(面白)で愛されるクラブチームになることを目指してまいります。
※参考 スポーツ庁「第3期スポーツ基本計画」(令和4年3月25日)
◾️世界一のうむさんなクラブチームを共に「つくる」
ファン・サポーター、地域、選手と共に、まずは4つのうむさんプロジェクトを進めてまいります。
1.「選手とつくる」ユニフォーム広告〜Jリーグ初の4種類の広告デザイン 〜
カヤックは鎖骨スポンサーに就任し、うむさんなチームをつくるという想いを込めて新しいユニフォームの広告を企画しました。
カヤックの右胸には面白法人を沖縄の言葉に変えた「うむさん(面白)法人」のパートナーロゴ、左胸には選手たちの人気投票で選んだ4種の漫画風広告(オノマトペ)をデザインしました。選手と共につくり、4種のユニフォームごとに異なる広告デザインを採用するのはJリーグ初*となっています。 *自社調べ
2.「ファン・サポーターとつくる」ブレスト定例会やリブランディングプロジェクト
ファン・サポーターが活発にアイデアを出し合うブレスト会「みんなのFC琉球会議」を3月より開始します。このブレスト会により、ファン・サポーターのチーム運営のジブンゴト化を図り、FC琉球コミュニティの形成を目指します。またリブランディングプロジェクトでは、アジアを視野に世界に通用するクラブになるため、新エンブレムを始めとするリブランディングやクリエイティブの向上をファン・サポーターと共に進めていきます。
3.「地域とつくる」コミュニティ通貨「まちのコイン」のまちづくり
FC琉球の認知を拡大し、ファン・サポーター、沖縄県民や観光客にもスタジアムでの観戦を楽しんでいただく施策としてカヤックが企画開発したコミュニティ通貨「まちのコイン(FC琉球通貨名:べーにょ)」を3月以降に導入する予定です。「まちのコイン」は、地域と人のつながりを促進し、主体的にまちに関わる人を増やすコミュニティ通貨です。現在鎌倉市や渋谷区を始め20地域で導入されており、SDGsの推進にも貢献しています。
まちのコインを活用することで、試合開催日の応援をもっと楽しくし、また試合日以外でもFC琉球や地域とのつながりをつくることができます。具体的な活用例としては、スタジアムでの観戦やサッカー教室の参加などでまちのコインを獲得でき、FC琉球グッズやスポンサーから提供される景品が当たる抽選会や選手との交流会など特別な体験にまちのコインを利用できる予定です。将来的にはJリーグ社会連携「シャレン!」の活動においてもまちのコインを使って、地域の資源循環などSDGsに貢献する取り組みを検討していくほか、FC琉球が発行する暗号資産のFCRコインとの連携も予定しております。
通貨名のベーにょは、FC琉球の公式マスコット、ジンベーニョから名付けられました
4.「みんなでつくる」ホームゲーム施策「うむさんパーリー19連発」
ホーム戦でのエンターテイメント性を高め、ファン・サポーターはもちろん、アウェイ観戦者にも楽しんでいただけるホームイベントを企画し、スポーツツーリズムを推進していきます。
3月2日のホーム開幕戦では「カリー(乾杯)!パーリー(祭)」と称して、スタジアム外のブースで、乾杯用無料ドリンクをプレゼントします(先着・数量に限りがあります)。 「いちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟)」という沖縄の言葉を体現し、琉球サポーターも、松本山雅サポーターもキックオフまではともにホーム開幕戦を祝して、「カリー!」の合図で乾杯する施策です。その後のホーム開幕戦も毎回テーマの異なる面白いパーリーを開催して盛り上げていきます。
◾️カヤック第2本社を沖縄に今年中に設立 〜面白法人グループと連携しアジアを視野に沖縄の産業振興を目指す〜
カヤックにとって沖縄は、創業者である代表の3人が学生時代に創業を決意した土地であり、アジアの玄関口という地の利、固有の歴史・文化と自然を持つ大変魅力ある地域です。重点地域として、これまで県内での事業展開や企業への投資を積極的に展開してまいりました。
そしてFC琉球との提携を機に、鎌倉に続く第2本社「面白法人カヤック沖縄本社」を沖縄県内に今年設立します。当本社では、カヤックが展開する面白プロデュース(クライアントワーク)事業、ゲーム事業、eスポーツ事業などのクリエイティブチームを組織し、県内外の様々なクリエイターの新たな雇用創出を計画しています。
また、当本社ではスタートアップなど沖縄の企業への支援、投資を強化していきます。背景として沖縄では2028年までにスタートアップを200社輩出する動きがあり*、石垣にある面白法人グループのカヤックゼロでは沖縄県内のスタートアップに対して、イベントの開催や多言語Webサイト「おきなわスタートアップ図鑑(https://startup-lagoon.okinawa/)」の作成などの支援を行ってきました。そこで、沖縄にある面白法人グループと連携し、アジアも視野に入れ、FC琉球を起点とするスポーツツーリズムの推進や、沖縄にある企業・スタートアップへの投資やパートナーシップなど、様々な手法で面白法人グループの成長と共に、沖縄の産業振興に繋げていきたいと考えています。
*参考:「おきなわスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」が発表した「発展戦略」より
<カヤックの沖縄での関連事業>
【自社事業】
・Dear Okinawa,:2023年12月沖縄県那覇空港ターミナルビル内にオープンした、沖縄県内で活動する作家・工房の作品を取り扱う工芸品セレクトショップ。
https://www.dearokinawa.com/
【面白法人グループ会社】
・サンネット株式会社(本社:沖縄県那覇市):沖縄リゾートウェディングを含むブライダル事業、沖縄マリンスポーツ事業に関わるサービス。
https://www.012sun.net/
・株式会社カヤックゼロ(本社:沖縄県石垣市):石垣島最大規模のコワーキングスペース「チャレンジ」の運営やコミュニティ通貨「まちのコイン(まーる)」の運営。。「チャレンジ」は日本国内だけではなく、アジア市場を視野に多言語に対応。
https://kayac-zero.com/
【投資先】
・株式会社池原酒造 : 石垣島で泡盛「白百合」「赤馬」を製造する泡盛メーカーに出資。資金だけではなく、商品開発やイベントなど泡盛の文化を発信する取り組みを支援。
https://www.shirayuri-ikehara.com/
代表コメント
琉球フットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 倉林啓士郎
「鎌倉を拠点に地域資本主義を推進されており、このたび沖縄に第2本社を設立されるカヤック様に、資本参加及び面白パートナーとしてジョインいただく事になり、大変嬉しく思います。24シーズン開幕直前に、フロント体制も素晴らしい補強ができ、チームへの大きなプレゼントとなりました!
FC琉球が掲げる『沖縄とともに、強くなる。』という経営理念や『GAME CHANGER CLUB』のミッションを体現するために、カヤック様の地域振興の実績や、面白プロデュース・エンターテインメント事業で培われたノウハウを投入いただけることに、私自身&クラブスタッフ一同とても心強くワクワクしております。
現経営体制を維持しつつも、カヤック様から新たに取締役2名をお迎えし、今後、両者の知見を活用しながらより、うむさん(面白)で魅力的なクラブ運営を進めて、まずは今シーズンのJ2復帰そしてその先の沖縄初のJ1昇格へ向けて邁進してまいります。引き続きFC琉球をよろしくお願いいたします」
株式会社カヤック 代表取締役CEO 柳澤大輔
「面白法人は、面白い!と言われるような様々なエンターテイメントコンテンツを作ることが主たる事業ですが、その思想をもとに、広告、ゲーム、e-Sportsや、まちづくりなど様々な領域に挑戦してまいりました。今回のJリーグ・チームの経営への参加は、スポーツ・エンターテイメントの領域にそれを広げていこうという思いがあります。
また、地域資本主義という考え方を進めるうえで、地域に貢献する存在としてのサッカークラブの役割、また、沖縄という関わりの深い地域との縁。そういったことが重なり、今回FC琉球の面白パートナーとして参加させていただき、頑張りたいと思っております」
◾️会社概要
琉球フットボールクラブ株式会社 会社概要
沖縄市を中心に沖縄県全県をホームタウンとするJリーグ加盟のサッカークラブ「FC琉球OKINAWA」の運営を行っております。「沖縄とともに、強くなる。」を経営理念に掲げ、サッカーだけでなく、地元企業や行政などと共に地域貢献活動やSDGsへの取り組みを強化しております。
設立 :2013年5月
代表者 :代表取締役社長 倉林啓士郎
所在地 :沖縄県沖縄市安慶田5-1-16 グランシャトレ安慶田2階
事業内容 :プロサッカークラブ「FC琉球OKINAWA」の運営事業
URL :https://fcryukyu.com/
株式会社カヤック 会社概要
既成概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作を始め、コミュニティ通貨、移住・関係人口促進など最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。社員の9割がデザイナーやプログラマーなどのクリエイター人材で「つくる人を増やす」を経営理念に多様性を生かしたユニークな人事制度や経営を行なっています。
設立 :2005年1月21日
代表者 :代表取締役 柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜
所在地 :神奈川県鎌倉市御成町11-8
事業内容 :日本的面白コンテンツ事業
URL :https://www.kayac.com/