【カヤック流新人研修】相手の背中に寄りかかる、連想ゲームで自分を出す、相手に乗っかる即興劇…インプロ研修レポート | 面白法人カヤック

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2024.04.11

【カヤック流新人研修】相手の背中に寄りかかる、連想ゲームで自分を出す、相手に乗っかる即興劇…インプロ研修レポート

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面白法人カヤックでは、10年以上前から、新人研修に「インプロ研修」を取り入れています。
インプロとは、Improvisation(インプロヴィゼーション)の略。直訳すると即興という意味で、即興劇などの意味でも使われます。

机も椅子もない広い空間に集められた10人(8人の新人たちと、興味本位で参加した社員2人)。
さて・・・何をするのか・・・、今年のインプロ研修の様子をレポートしてみます!

講師はカタヨセヒロシさん。通称、ヨセさん。俳優・ダンサーでありながら、即興でダンスを行うコンタクトインプロ講師としても、これまで28都道府県で活躍されています。

【その壱】言語じゃないもの=背中という情報でコミュニケーションを取る

おのおの、自由に歩き、誰かと出会ったら、片方の肩からゆっくり背中を合わせ、言葉を使わずに座ったり立ったりするワークから始まりました。最初は難しいと思ったものの、これが不思議と、相手の背中の感触で、いつ座るのか立つのか伝わってくるのです。
ヨセさんのアドバイスで更なる発見が。それは、遠慮せずに、相手の背中に寄りかかれば寄りかかるほど、座る・立つが楽になるんです。
背中の面の共有情報が多いほど、二人でできることが増えていくんですよ」とヨセさん。

ヨセさんは「これは人に寄りかかって助け合うワーク」だったことを明かしました。まさに、「仲間を助ける力をもて。仲間に助けてもらう勇気をもて。」という面白法人カヤックのカルチャーを体感するワークです。

(面白法人カヤック社屋に書かれている文言)

この最初のワークで、メンバー間の距離が近くなってきました。

【そのニ】連想ゲームで自分の中のものを外に出す

次に、3〜4人1組になって輪になり、連想ゲームが始まりました。
例えば「カヤックと言えばメガネ」、「メガネと言えば〇〇」と連想していきます。〇〇の部分は、自分の経験したこと、人生から出てきます。瞬発的に発した〇〇の部分にこそ、自分のユニークさが宿っていて、「自分の個性は自分の歩んできた人生や思い出から生まれていくんです」とヨセさん。
ゲームをしていると、他人から見て「なぜそれを連想したの?」というものも出てきます。その時に「タイム!」をかけて、連想した理由を聞いてみるのもOKというルール。メンバーみんなで各々の人生を深掘り、相手を知っていきます。
これは「個」を大切にする面白法人カヤックのカルチャーにも通ずるところ。 
少しずつ自分を出していくことに抵抗感がなくなってきました。

【その三】相手を否定せず乗っかる即興劇

いよいよ2人1組になっての即興劇が始まりました。
一人が誕生日プレゼントを受け取り、もう一人があげる、というお題です。

大切なのは、相手が言ったことや、とった行動を否定せず、乗っかって世界を広げていくということ。
否定せず乗っかるという行為は、カヤック流ブレストでも大切にしているモットーです。

この場合、プレゼントを渡す側が重たそうに持ってきたら、その重さをしっかり受け取ること。小さいものならその小ささを喜んで受け取ってみます。

とあるペアでは、小さいものをあげた人がとっさに「これ、、、ルビーです!拾いました!」と言っていました。リアルの世界では「え?」と思うかもしれませんが、「乗っかっていくとその状況を面白がることができる」とヨセさん。
「拾ったんだ!すごい!どこで?」などと、物語が前進していきます。

だんだん即興劇に慣れてきたメンバー。
相手を代えて再度ペアを作り、相手が言ったことに対して全部否定するワークをやりました。
否定されると、物語が何も進まないことを体感したメンバー。
否定的になる人は、自分のコントロールができる範囲にいたい人。その場から動きたくない人です。未知に前向きに関わっていくとクリエイターになることができます。即興劇は何もないから、なんでもできるんです。」とヨセさん。

それを踏まえて、そのペアと海、キャンプ、自宅のシチュエーションから選んでもう一度即興劇をしてみます。
相手と一緒に世界をつくり、自分が言った一言が、次の一歩になっていく様を体験します。

それぞれの常識が違うからこそ、掛け算になることをぜひ面白がって」とヨセさんからお仕事にも通じるようなエールをいただきました。

【その四】繋がる言葉をなんとか紡ぐ即興物語

最後は、文節をつなげて物語を即興でつくっていくワーク。
英語では「ワンワード」というワークとして知られているそうです。

例えば、1人目が「きょう」、2人目が「私は」、3人目が「会社に」、4人目が「行きました」のように、言葉をつなげていきます。

これを2つのグループに分かれて発表しました。

ここでは、うまくいかないことに慣れることと、難しい局面でも繋がる言葉をなんとか出すことでその局面を乗り越えることがポイントです。

そして、自分が思い描いていたストーリーではないものが、みんなの言葉で紡がれていく、その過程も含めて面白がれるようになります。これも色々な人のアイデアが乗っかって、最初のアイデアからどんどん昇華されより面白いアイデアになっていくブレストのようでした。

インプロを体験した新人からは、
「みんなのことを信頼して話せるようになった」
「自分で抱え込みそうになった時、周りと頼り合っていく大切さを感じた」
「自分の思っていない方に飛び込むことも大事だと思った」
という声があがりました。

面白法人カヤックのカルチャーにも通じることが多くあるインプロ。
ヨセさん、ありがとうございます!
そして、新卒のみなさん、ようこそ、カヤックの世界へ!

(取材・文 渡邊好惠)

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