2025.03.14
カヤックゼロ、沖縄黒島で製塩事業を開始 日本最南端の天然塩「沖縄黒島の塩」発売
水源のない黒島で、生産過程で生まれる“ろ過水”を飲料水に有効活用。水の安定供給と黒島の新たな特産品づくりを目指す。
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔)のグループ会社、株式会社カヤックゼロ(本社:沖縄県石垣市、代表取締役:森住理海)は、沖縄の企業と協業し、沖縄黒島に製塩工場を設立しました。黒島の地下100メートルから取水した純度の高い海水から生まれた最南端の天然塩「「沖縄黒島の塩」を、100グラム800円(税込)、50グラム500円(税込)で3月10日(月)から、ECサイトや八重山のホテルなどで販売開始します。
黒島の新たな特産品として地域経済の活性化に貢献してまいります。また、製塩の生産過程で生まれる"ろ過水”を島の飲料水などに有効活用する取り組みを進めており、水源のない離島の生活向上を目指します。

◾️事業背景:子牛価格の下落続く黒島に、新たな産業を
カヤックゼロは、西表島で製塩事業を展開していた株式会社ソルトラボ石垣島の技術協力を受け、塩製造販売事業を開始します。また、製造業務全般と工場管理は、わくわくDokiDoki社に委託。カヤックゼロは、カヤックと共に製品の企画・開発、マーケティング、販売などを担います。
この事業に参入する背景には、黒島に新たな地域産業を生み出し、地域経済の活性化を図りたいという思いがあります。面白法人グループは、地域の自然や文化、人とのつながりを生かし、その土地ならではの豊かさを実現する「地域資本主義」を提唱し、地域に貢献し、地域と共に成長することを目指しています。カヤックは鎌倉本社に続き、沖縄に第二本社を構え、石垣市でコワーキング施設の運営や移住・関係人口創出事業を手がけるカヤックゼロ、那覇市でブライダル事業やWeb制作を行う琉球カヤックスタジオ、JリーグチームFC琉球をグループ傘下に、沖縄の地域にコミットしております。その他にも、石垣市内にある泡盛メーカー池原酒造への出資や那覇国際空港ターミナルビル内にある沖縄工芸セレクトショップ「Dear OKinawa,」を運営するなど、沖縄の文化を守り沖縄の発展に寄与してきました。

一方、黒島は「牛の島」として知られ、人口約220人に対し、約3,000頭の牛が飼育される畜産業が盛んな島です。八重山の中でも特に美しい海を有し、ウミガメの産卵地としても知られています。しかし、2022年以降、子牛の価格が年々下落(※)。畜産業以外の主要産業がない黒島では、新たな産業の創出が求められていました。
こうした背景を受け、カヤックゼロは株式会社ソルトラボ石垣島の技術協力のもと、黒島での塩製造販売事業に取り組むことを決定しました。
※参照:一般社団法人 全国肉用牛振興基金協会 令和7年1月分家畜市場取引データ分析表
https://nbafa.or.jp/kachikushijo/html/KS0947007011.html
◾️石灰岩層で自然にろ過された、まろやかで深い味わいの天然塩
3月10日(月)より発売される「沖縄黒島の塩」 は、かつてあわびの養殖にも使用されていた井戸海水を使用。この井戸には、地下約100メートルの石灰岩層を通じて自然ろ過された、不純物のほとんどない海水が蓄えられています。
この海水をさらにRO膜でろ過し、濃縮した後、独自技術で釜炊き。にがりや水分を取り除き、塩を結晶化させます。その後、手作業で微細な不純物を取り除き、丁寧に仕上げたものが 「沖縄黒島の塩」 です。
塩味がまろやかで、口当たりが優しく、素材の味を引き立てる繊細な味わいが特長です。
黒島の森の中にある井戸海水
地元の方が目視で不純物を丁寧に取り除いていく
<おすすめの楽しみ方>
1. 素材の甘みや旨みを引き立てる
・ステーキや焼き肉
岩塩ほどの強さはなく、肉の旨みを引き立てる絶妙な塩加減。シンプルに塩だけで味わうのが特におすすめです。
・サラダや野菜のグリル
オリーブオイルと「沖縄黒島の塩」を合わせるだけで、野菜の甘みが引き立つシンプルな味わいに。茹で野菜にもよく合います。
2. シンプルな料理で塩の風味を楽しむ
・天ぷら
仕上げに軽くふりかけると、衣のサクサク感と塩の自然な甘みが際立ちます。
・焼き魚・塩焼き
魚に「沖縄黒島の塩」を振って焼くと、旨みが引き立ち、程よい塩加減で仕上がります。
・おにぎり
炊きたてのご飯に「沖縄黒島の塩」をまぶせば、シンプルながら贅沢な味わいに。
3. 和食の味わいをさらに深める
・味噌や醤油
味噌汁や煮物、だし汁に少量加えることで、コクとまろやかさが増し、味に奥行きが生まれます。
4. スイーツにアクセントを加える
・塩キャラメル・塩チョコレート
ほんのひとつまみ加えるだけで、甘さに深みが出て、絶妙なアクセントになります。
商品概要
商品名:沖縄黒島の塩
原材料名:海水(竹富町黒島)
容量・価格:100グラム800円(税込)、50グラム500円(税込)
販売店:
■石垣島
島のみやげ館
絶対的石垣島商店
とぅもーるショップ
フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ RESORT SHOP & MARKET
しましまストアー
いしがきいちば
竹富町商店
■黒島
ハートらんど
たま商店
■ECショップ
https://shop.heartland.okinawa/
◾️今後の展開:飲料水の提供とコラボ展開

黒島の製塩工場には現在、釜が1基設置されており、1トンの海水から約20~25キロの塩を生産できます。これにより、月間約300キロの塩の製造が可能です。将来的には釜を3基まで増設し、生産量の拡大を目指しています。
また、海水をRO膜でろ過することで、1トンあたり約500リットルの飲料水が生成されます。これは、島民一人当たり2.5リットルにもなり、現在はこの水を子牛のミルクに使用する実証実験や、島民への無料配布を実施しています。また、災害時の備蓄としても有効活用が可能です。
今後は、現在輸入に頼っている牛用の塩の開発に加え、塩を活用した飲料や食品の開発など、八重山地域のさまざまな事業者とのコラボレーションを進めていく予定です。黒島の新たな特産品として、ぜひご期待ください。
株式会社カヤックゼロ概要
「島から、世界をおもしろく」を経営理念に、石垣島最大のコワーキング施設の運営や移住・関係人口創出事業、塩製造販売事業などを行っています。石垣島・八重山の地域に貢献し、地域と共に成長することを目指しています。
設立:2021年5月17日
代表取締役:森住理海
取締役:柳澤大輔 住吉優
所在地:沖縄県石垣市登野城510
事業内容 :コミュニティ拠点事業、移住促進事業、まちのコイン事業、塩製造販売事業
https://kayac-zero.com/