2014.06.16
#クリエイターズインタビュー No.26HTMLファイ部のリーダーと新人王が求める理想の新メンバーとは?
カヤックのエンジニアのうち、HTML5を得意とした精鋭だけが集まるHTMLファイ部。個々の技術を結集させ、キャンペーンサイトなどのクライアントワークを中心に、話題性あるWebサイト制作の一翼を担っています。
現在、新たな仲間を募集しているというファイ部。そこでリーダー本多大和と新卒2年目で大活躍中の藤澤伸に、HTML5の現状から新メンバー募集サイトの仕組みまでいろいろと聞いてみました。
メッセージを伝える技術としてのHTML
Webサイトを制作する技術はHTMLとFlashに大別されますが、HTMLは第三者のプラットフォームやプラグインに影響を受けない技術。iPhoneを含めたスマートフォン全般にも対応でき、アプリなしにWebページに行くだけでさまざまな体験ができるため、近年では制作者が扱う言語の主流となっています。HTML5はWebページ制作の標準マークアップ言語HTMLの最新バージョン。4年ほど前から一般的にも利用され始め、2011年に設立されたファイ部の名前の由来になっています。
—— カヤックには元からHTMLを扱いたくて入社されたんですか?
- 本多
- 最初はWebサイトのデザインがやりたくて入社したんです。当時のWeb制作の現場ではHTMLマークアップとデザインの役割が明確に分かれていないことが多く、どちらもやる必要があって。それがいつしかHTMLマークアップ寄りになり、肩書きもエンジニアになっていきました。自分でもそのほうがクリエイターとしてより成長できそうな気がしたんですよね。
- 藤澤
- 僕はこの部署なら面白いことができそうだと思って入社しました。HTML以外の言語も書くので、もともとエンジニア寄りです。ファイ部の人間は元々の興味や好きなことがバラバラなんですよ。デザイナーとエンジニアの間にある部署という感じがします。
HTMLファイ部なら技術がみるみる伸びる
—— 部署は今どれくらいの人数が所属しているんですか。
- 本多
- 10人くらいですね。藤澤のように他の部署と兼任しているメンバーを含めると15人くらいかな。藤澤はAndroidアプリエンジニアもしています。
- 藤澤
- はい。でもファイ部のメンバーはまったく新しい技術にチャレンジする人がけっこう多いですよね。
- 本多
- 空き時間ならHTML以外のことにもチャレンジできる環境ですからね。ベースはHTMLに置き、興味のある言語に手を出して視野を広げながらHTMLが活用できるようになったら、また新しい表現を考えるというのが技術者としてはいいのかなと。
—— HTMLファイ部に入って良かったことは?
- 藤澤
- とにかく刺激が多いことです。Webサイトでの表現を磨くために、いろんな分野にアンテナを張っているデザイナーやエンジニアばかりなんですよ。各々がいろんなバックグラウンドや技術を持つので、ここで通常業務をこなしてメンバーと話すだけで成長の度合いが全然違ってくる気がします。あと、高いレベルを要求される仕事がどんどんくるので…成長せざるを得ないんです。
責任を多く負うからこそ、仕事は楽しい
—— カヤックにはWebサイトに関わる全職種の方がおられますよね。
- 藤澤
- そういう意味で言うと、Webサイトの制作は最終的にHTML5で仕上げるから、最終的なクオリティを左右するのはファイ部とも言えるかもしれません。みんながくれた素材をきちんと形にする部署というか。
- 本多
- 全職種にも言えることだけど、ファイ部は特に自分の力次第で仕上がりが大きく変わる職種だからね。それだけ責任を多く負うからこそ、仕事も楽しくなるし成長にも繋がるんだと思います。実際、楽しい仕事ばっかりだし。
—— その中で一番楽しかった仕事ってなんですか?
- 藤澤
- 入社2カ月で関わった「EBICHU-CUBE」です。僕はアイドルが好きなんですが、彼女たちを可愛く見せることができたし、Web Socketという新しい技術も山ほど使えたので面白かったですね。打ち合わせの同行やサーバサイドプログラムの作成など自由に動けたし、新人でもここまでやらせてもらえるんだと感動しました。
もう一つは「暗殺教室」。演出の密度は最も濃かった気がします。デザイナーの佐藤ねじさんのアイデアをすべて形にするのは大変でしたけど、ほぼ応えることができました。会社に入る前から好きなマンガだったから、その頃の自分に「あのサイトをつくったよ」って言ってあげたい気分です(笑)。
- 本多
- 僕は、HTML5のCanvasで新しい表現に挑戦した「Q」のコーポレートサイトです。古いブラウザに対応できない技術なんですが、Web制作事情に理解あるお客さんだったので、挑戦させてもらうことができました。そのお陰で新しい表現も勉強できたし、クリエイターとしての成長を実感できた案件でした。
- 本多
- 技術面でも表現面でも面白くできて満足でした。構想段階から意見を出し、企画部分にも関わることができたのもよかったです。
- 本多
- もう一つは、一人一文字フォントをつくるという「FONTA」。日本語フォントをつくるのは膨大だし大変だけど、みんなで協力したらどうだろう、という考えがきっかけです。日本語フォントだからこそ面白くなるアイデアじゃないかなと。また企画立案やプロジェクトリーダーとして制作進行なども担当したので、達成感がありましたね。
エンジニア目線を使い倒してつくった募集サイト
—— HTMLファイ部が新メンバーを募集しているそうですね。
- 本多
- はい。ありがたいことにたくさんの案件依頼をいただいているのですが、これから案件の数も質ももっと向上させたいというクライアントワークチームの成長目標もあり、新メンバー募集サイトを今回制作しました。この機会に新たな人材に加わってもらいたいなと思っています。できれば今すぐにでも!
—— 急務のようで…。募集サイトはjsdo.itを活用しているんですね。
- 本多
- はい。藤澤がコアアイデアを出し、14新卒エンジニアの中山がさらにアイデアを膨らませて実装しています。jsdo.itにはレベルの高いHTML5エンジニアが集まっていますし、運営会社が新メンバーを募集していることを伝えつつ、応募の流れに持っていければなと。
- なので、jsdo.itにある技術を使いまくった内容にしたらどうかと。技術者にすごいと思ってもらえるように、例えばロゴ部分にはiframeというHTMLの要素を複数使い、それをさらに通信させて独特な面白さを見せたりしているんです。
—— スクラッチも印象的でした。
- 本多
- ただメンバー募集と書いても読まないと思うから、読みたくなりそうなギミックを入れようかなと。ノリで作った演出もけっこうありますね。
- 藤澤
- 読まないだろうなとか、こんなにエンジニア目線でつくったサイトはないですよ(笑)。実は、僕も中山も入社前からjsdo.itユーザーだったんですが、実際、ここでカヤックと接点を持って入社した人も多いですよ。
—— 具体的にはどんな人に来てほしいですか?
- 本多
- 今の会社で自分が教える側のポジションになってしまってるけど、「本当は教えている場合じゃなくて、もっと自分のスキルアップを目指したいのにな・・・」と考えている人でしょうか。クリエイターとして挑戦的な人や勉強熱心で向上心がある人って、周りより成長が速いので、そういう立場になりやすいと思うんです。そんな人と働きたいですね。あと、「スキルはないけど、とにかく頑張ります!」という人も歓迎です(笑)
- 本多
- とにかくクリエイターとして挑戦的な人や勉強熱心で向上心がある人、負けず嫌いな人。そういうアツい人に来てもらいたいです。
6月21日(土)18:00から横浜でこんなイベントもやりますのでご都合合う方はご参加ください!
HTML5飯
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