本当に仕事が「はかどる」ワーケーション先はどこなのか? | 面白法人カヤック

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2022.06.23

#面白法人カヤック社長日記 No.106
本当に仕事が「はかどる」ワーケーション先はどこなのか?

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2年半ほど前から「地域資本主義オンラインサロン」というものを主宰しています。僕がホストを務め、地方創生やまちづくりのキーパーソンの方々をゲストにお招きして、メンバーのみなさんと一緒にお話を伺い、考えるコミュニティです。

先日は、一般社団法人日本ワーケーション協会 代表理事の入江真太郎さんにゲストにお越しいただきました。そのお話が面白かったので、少しだけご紹介してみます。

ワーケーションといえば、ワーク+バケーションを組み合わせた造語です。テレワークが普及する中、自分の好きな場所に長期滞在して仕事したり、地域の人たちと触れ合ったりというワークライフスタイルを取り入れる人が増えています。また移住促進や関係人口創出のための政策として、ワーケーション誘致に取り組む自治体も増えています。

入江さんのお話では、ワーケーションは、大きく7つのタイプに分類されるそうです。

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それぞれのタイプは、図の通りで、目的によってワーケーションの設計が違ってきます。

ワーケーションとひとくくりに言っても、ほんとに普段やっている仕事をただ場所を変えてやるだけなのか、あるいは主目的は観光で、あくまで休暇なんだけど、ちょっとだけ仕事ができる環境もあればいいということなのか、あるいは、個人やフリーランスの利用なのか、法人なのかによっても異なります。たとえば法人の場合は、多人数で合宿のような使い方をしたいといったニーズもあります。

こういった状況を踏まえて、自治体などが法人向けにワーケーションプログラムを企画するような時も、これらを混同してしまうと成果が出にくいのだと。なるほど。これは納得です。

このお話を聞いて、20年以上前からカヤックで行なっている「旅する支社」のことを思い出しました。国内外の好きなところに、住居兼オフィスを数ヶ月間借りて、みんなで仕事するというものです。

ある時、ハワイに行きました。ハワイと言えば人気観光地です。早朝にサーフィンを楽しんで、昼は思い切り仕事に打ち込んで、疲れたら海でひと泳ぎするのもいいな・・。そんなふうに考えていました。

ところがです。実際に行ってみると、社員の誰一人として仕事していない。見ていると、どうも毎日、海に行ったり、買い物を楽しんでいるばかり。一向にタスクが進まない・・・。

これは失敗でした。ハワイのワイキキという場所がよくなかったのかもしれません。観光地すぎて、みな観光のことしか興味がない・・・まあ、楽しかったですが。

この教訓を活かして、イタリアのフィレンツェに行った時は、少し工夫しました。フィレンツェも観光地ではありますが、滞在する場所を、街からかなり離れた農家にしたのです。平日はそこに泊まり込んで仕事して、週末に街に繰り出すというスタイルです。

これは非常に良い結果となりました。フィレンツェは、街全体が美術館のような場所ですから、至るところに芸術があり、歴史を感じられます。そんな観光を週末にばっちりすると、プランナーやデザイナー陣は、そこでインスピレーションを得て、平日の仕事がはかどることがわかりました。ちなみにエンジニアは、どちらかというと淡々と仕事するので、あまり変わりませんでした。

そう考えてみると、ワーケーションに向く場所と向かない場所があり、さらに、職種やプロジェクトの性質によっても、向き不向きの環境というのがある。

さらにワーケーションの場合は、ある程度、ひとつの街に長期で滞在した方がいい。あまり短いと、観光のことで頭がいっぱいになってしまうからです。

そのように考えていくと、自治体の方の立場になって、自分たちのまちにワーケーションで人を呼びたいのであれば、どういう働き方を、どのような職種、プロジェクトの人に向けて提案するか。そのあたりをもっと具体的に設計することで、人気のエリアがつくれるのだろうと思います。

そんな相談もカヤックでは受け付けています。3年前に立ち上げて、今では800近くの自治体が使ってくれている移住支援サービス「SMOUT」を通して、さまざまな地域とつながりができました。それもあって、それぞれの地域の魅力を俯瞰して客観的に見ることができ、地域に合った施設の企画ができると思います。

ちなみに、先月5月には、沖縄・石垣島に、イベント&コワーキングスペース「チャレンジ」をオープンしました。

「SMOUT」の動向を分析すると、そもそも「島」というものが人気で、それだけで移住先候補としてもワーケーション候補としても、一歩も二歩も有利なのですが、ここは石垣島の特徴を活かして、基本は長期滞在(一ヶ月以上)を前提としたプランをおすすめとして設計しています。

あわせて、この施設の中にイベントスペースを設け、石垣島の魅力がより伝わるようなイベントや、地元の人とワーケーションに訪れた人がつながるようなイベントを多く仕掛けるようにしています。

運営スタッフは、石垣島生まれ石垣育ちの地元のメンバーと、移住したメンバーの両方をバランスよく配置しているので、それぞれの視点で島の魅力を語れるようになっています。きてくれた人は、平日の日中はここで仕事をして、夕方からはここにいるだけで地元の人との交流が生まれる。そんな世界を目指しています。

また、カヤックが運営する地域コミュニティ通貨「まちのコイン」(まーる)を活用したSDGsや地域貢献型活動の拠点にもなっているので、訪れた人には「まーる」をプレゼントしたいと考えています。「まーる」を持ってまちを回ることで、単なる観光では体験できないような、よりディープな石垣島とつながるお手伝いができればと考えています。

石垣島でワーケーションしてみたいと思った方はぜひいらしてください。
僕も石垣には年に何回か行って、ワーケーションしていますので、見かけたらお気軽に声をかけてください。

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■施設概要

施設名:イベント&コワーキングスペースチャレンジ
公式サイト:https://challenge.kayac-zero.com/
住所:沖縄県石垣市登野城510番地
営業時間:9時〜21時(ドロップインの方は19時まで)
定休日:毎月第3火曜日
運営:株式会社カヤックゼロ https://kayac-zero.com/

■チャレンジの機能
・コワーキングスペース/固定ブース席、固定席、フリー席
・レンタル会議室
・イベントスペース
・テラススペース
・コミュニケーションカウンター

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