2018.10.13
#みんなの理念解釈 No.8「つくる人を増やす」会社に入ったら、本当に「つくる人」になった話
企画部の高橋奈々です。突然ですが、私の新卒一年目の話をさせてください。
私は、面白い企画はもちろん、プログラミングもデザインも、何もできない普通の大学生のまま、カヤックに入社しました。同期たちはデザイナーとエンジニアが大半で、ディレクターも何らかの制作スキルのある人ばかり。「即戦力じゃないのは自分だけ」そう感じていました。
そんな憂鬱な気持ちで過ごしていたある日、とあるエンジニアの先輩と雑談する機会があり、「合コンさしすせそ」の話になりました。
合コンで、女子は「さ」さすが、「し」知らなかった、「す」すごい、「せ」センスいいですね、「そ」そうなんですかの5パターンの発言をしていれば会話を回せるんだそうです。「本当に5パターンでいいなら、それぞれのセリフを録音したボタンを5個置いて、タイミングよく押して音を出しておけば、会話が成立するんじゃないかなと思うんですよね」と私。
それを聞いた先輩は「それ面白いね! つくってみるか!」と言い出したのです。
その二週間後、絵に描いた餅だった「合コンさしすせそボタン」は具現化し、WEB上で少しバズりました。私が大学生のとき思いついてから、何もしないまま、二年近く経っていたアイデアでした。
ここから私が得た教訓は2つ。
1つは、つくりたいものがあるが自分にスキルがないなら、スキルがある人に頼めばいいのだ、ということ。
2つは、頼まれてもいないことを面白がって勝手にやる人がこの世には存在していて、そういうあり方はとても楽しそうだな、ということ。
それからというもの、わたしは自主制作と称して、思いついたしょうもないアイデアをとにかくエンジニアたちに制作させる、大変迷惑な人になりました。ですが、そのおかげで技術的な知識が得られたり、イベントに参加できたりと、何かとプラスのことがたくさんありました。
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「つくる人を増やす」という経営理念は、正直、微妙です。
これだけでは、ちょっと意味がよくわからないのです。
これだけ読んで、「すごい! カヤックっていい会社だな! 入社したい!」と思う人は、相当珍しいでしょう。
にもかかわらず、私はこの会社の面白さをこれ以上的確に言い表す言葉はないな、と思わずにはいられないのです。
カヤックには、仕事でも趣味でもなんでも勝手にやって楽しんでいる人、つまり「つくる人」がたくさんいます。
これは「制作」らしいことでなくてもよくて、自分なりのコンセプトのパーティーを開催するとか、広めたい趣味についてブログで連載してみるとか、そういうことすべて当てはまります。
もちろんめんどくさいこと、失敗することはたくさんあるでしょうが、自分で面白がってやっただけ、得られることはあるはずなのです。
そして今、改めて代表の柳澤自身の理念解釈を読むと、上に書いた先輩のあり方は、まさに「つくる人を増やす」ことだったのです。人からいわれてではなく、主体的に面白がって動くことを、身をもって伝えてくれた先輩には、感謝しかありません。
あなたもカヤックで「つくる人」になりませんか?
(企画部: 高橋 奈々)