「バズる企画ってどういうものですか?」 | 面白法人カヤック

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2017.02.18

#面白法人カヤック社長日記 No.22
「バズる企画ってどういうものですか?」

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社長日記vol.22

「バズる企画ってどういうものですか?」

“企画”に関する講義や講演に出たときに、よく受ける質問です。

そもそも「バズる」という言葉は流行り言葉で、すでに少し古い言葉のような気がしますが、他に代わる言葉もないのでこの言葉をしばらく使っています。

「バズる」を分かりやすい言葉に言い換えるならば、「話題になる」企画ということだと思います。

カヤックのクライアントワーク事業部では、「バズる企画を作ってもらいたい」と、請け負うことが多いです。
我々の得意とするフィールドは、Facebook, Twitter, Instagram といったソーシャルネットワーク上で話題になる企画に絞っており、そういった文脈を含んだ企画という意味では「話題になる」よりもネット的な「バズる」という言葉を使っています。

最近バズった事例でいうと、カヤックがWebムービーの制作をお手伝いしたプラズマ乳酸菌「SPECIAL STUDENT」があります。
公開後3日目にはFacebook上での再生数が800万回を突破し、様々なテレビ番組でもご紹介いただきました。

さて、少し前置きが長くなりましたが、冒頭の質問である「バズる企画ってどういうものですか?」にお答えしたいと思います。

とは言っても、この質問への回答がなかなか難しい。
そんなに簡単に法則的なものが見つかれば、誰でもバズらせることができてしまう。

もちろん、Twitterの表現に合わせて140文字で企画を表すとか、企画が伝わりやすいようにFacebookやTwitterといったそれぞれのサービスに最適化した画像を1枚用意するとか、企画の内容に合わせて誰を起点にどのタイミングで発信してもらうかなど、バズらせるためのテクニックは社内でもノウハウをためるようにしています。

しかし、「こういう企画は確実にバズります」と法則として言い切れるものが果たしてあるのかどうか・・・

1つだけ言い切れることがありました。

それは、「自分がその企画を人にシェアしたくなるか?」という問いを突き詰めることです。

ごくごく普通の、当たり前のことです。企画した人は、当然バズらせようと思って企画しているわけですから、おそらくこの問いに関してはとりあえず「Yes」と答えると思います。

でも、この問いをもっと真剣に本気で突き詰めてみてください。

企画をつくった本人は、その企画に愛着があります。だから、当然自分で自分の企画をシェアします。

でもそれは自分が企画したからではありませんか?自分以外の他者がその企画を考えて、それが自分のタイムラインに流れてきたとき、ほんとにシェアしたくなりますか?

もう少し分かりやすく言い換えるならば、「その企画を、もし自分ではなく他人が企画していたとしても自分はシェアしたくなるのか?」です。

そういう状況を想像してみてください。

世の中に溢れている企画の大半は、この問いに対する答えが「Yes」になっていないまま出されている気がします。

ここを徹底することで、バズる精度があがるのではないかと思うのです。

シンプルな問いを突き詰めると必ず真理が突き詰められています。

例えば、カヤックの採用基準を聞かれることがあります。「どういう人を採用したいですか?」と。

そんな時、カヤックではこう答えます。

「その人と一緒に働きたいかどうか?」その問いに真剣に面接官が向き合うだけです、と。

この問いに全てが含まれています。仕事に対して責任感がないような人とは働きたくないし、自分中心で仲間を助けないような人とは働きたくない、そういったいろんな要素が全て、この問いには含まれています。

このシンプルな問いに対峙し、徹底的に突き詰めれば、意外と誰が合否を出してもそれほどずれはなかったりします。

問いをシンプルにすることで、真理に近づく。

今回は、短いですが以上です。

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