2016.07.07
#面白法人カヤック社長日記 No.13「きている感」が出ている会社には人が集まりやすい
先日、創業したベンチャー企業をバイアウトした若手社長と話していて、こんな話を聞きました。
「バイアウトしてから、活きのよい人が採用でこなくなった」
なるほど。確かに昨今は、スタートアップ企業が、新しい事業を立ち上げ、やれ数億円調達やら、なんやらと騒がれやすくなっています。そんなニュースが巷をにぎわすと、その会社が「きている感」が出てきます。「きている感」が出ている会社には人が集まりやすい。でも一方で、そういった会社がどこかに買収されて、100%子会社になってしまうと、終わった感とまでは行きませんが、一区切りついた感じがするので、人が集まってきにくくなる。これもまた人の心理としてはありえる話だなと。
確かに新卒の就職人気企業ランキングでも、大手で安定した企業は常に人気である一方で、時代を象徴する「きている感」満載の企業も上位にきますし、それは時代とともに入れ替わっていきます。また反対に「終わった感」が出た企業には人が集まりにくい。
例えば、今でも学生に人気のリクルート社も、世間を騒がしたリクルート事件(戦後最大の企業犯罪であり、また贈収賄事件とされた by wikipedia)の真っただ中では、新卒がたった数人しか採用できなかったそうです。
そういった企業の評判やその時の空気感に意外と左右されてしまうのが、新卒の就職活動の最たるものですが、ただ、何もこれは新卒だけに限った話ではなく、中途採用においても言えるのだと思います。
そのように考えると、優秀なクリエイター採用こそが事業&組織上の戦略においても肝になる我々のような会社にとっては、企業として「きている感」を出す努力をし続けなければなりませんし、逆に「終わってる感」が、出てしまうとこれは相当採用においては冬の時代を覚悟しなければならないのだろうと思います。(ちなみに、過去カヤックの業績悪化が話題になってしまったことがありますが、その年の新卒の応募数は如実に減りました……)
そういった意味で、カヤックを常に新鮮な企業に保つことも、自分のミッションの1つだと思っています。そのために自分自身がコミットしていることの1つは、カヤックのコーポレートサイトに魂を込めて新鮮にし続けるということです。つい先日、3年ぶりにカヤックサイトをリニューアルしました。この制作指揮を久々に執らせていただきました。ちなみに、今回のリニューアルで達成したかったことは、こちらの記事を読んでいただければと思います。
自社のコーポレートサイトが常に新鮮である。これは特に我々のようなクリエイティブ至上主義の会社においては、非常に重要なことだと考えています。何かのきっかけで、「終わっている感」が蔓延したとしても、純粋につくっているものを見て、判断してくれる人もいる。そこでひっくり返すことができる。そのように信じているからです。だから、数年に1度、カヤックでは社を挙げて自社サイトのリニューアルに力を入れています。
ただ、これは何もカヤックのような会社に限ったことではないかもしれません。その会社を応募しようと思っている人は、必ずその会社のコーポレートサイトは見るものです。そこでどれだけ熱く語れるか、これからの未来を想像させられるか、新しい感じを出せるか、すなわち「きている感」を演出できるか。これが重要になりますし、「終わった感」が出てしまったとしたら、そこでリブランディングするために、すべてのクリエイティブを見直す。そしてコーポレートサイトもつくり直す。何なら社名も変える、そういった対策が必要になるのではないでしょうか。
ということで、カヤックのクライアントワークチームでは、ぶっとんだコーポレートサイトをつくりたいという依頼には全力でお答えいたしますので、お気軽に相談ください。
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