カヤック25年を振り返る。自画自賛のススメ 【面白法人のこれからの10年 #1】 | 面白法人カヤック

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2024.01.09

#面白法人カヤック社長日記 No.127
カヤック25年を振り返る。自画自賛のススメ 【面白法人のこれからの10年 #1】

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新年明けましておめでとうございます。
2024年の日本の始まりは大変な事態からのスタートとなりました。被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

昨年2023年の社長日記は1年間通して上場というテーマについて書いてきました。昨年はカヤック創業して25周年、上場して10年弱ということもあり良いテーマかなと思って書いてみました。興味のないテーマだなと感じられた方もいるかとは思いますが、経営者向けに限った話ではなく、上場企業に勤めている社員の方や、あるいは関わる方々すべてに、上場会社の仕組みを理解する上でヒントになるかなと 思って書きました。自画自賛ですが、特に最終回は良い内容だったかと思います。1年分をまとめた書籍(KINDLE 版 390円)にもしましたので、どうぞ。

さて、2024年はどんな内容の社長日記にしようかなと思いを巡らせたのですが、僕の今後の10年の決意というものを書いてみるのもいいかなと思いました。

というのも実は、カヤック創業25周年の昨年。ぼくはお休みを3ヶ月いただいて海外に滞在しておりました。勤続&創業25周年のお祝いにカヤックの仲間から休暇をプレゼントされたのです。現役の上場企業の社長が3ヶ月休むというのはなかなか難しいかなとも思いましたが、カヤックの場合は幸い代表取締役が3人います。誰かがいなくても残りの誰かがその責務をまっとうできるという良さがあります。せっかくなのでほんとは3人で行きたいという思いもありましたが、残りの2人は、以前長期休暇をとった経験があったこともありますし、かいち(共同創業の貝畑のあだ名)はそもそも旅行が 好きじゃないので、きてくれませんでした。そこで僕だけ単独でということになりました。

実際は、3ヶ月まったく仕事をしないかというと、取締役会にリモートで参加したり、緊急のオンライン会議があったりと、そういうわけにはいかなかったのですが、それでも創業25周年の中でずっと走り続けて来ましたので、ここまでの長期休暇は、初めての良き経験となりました。半年前から準備をして関係各所に協力してもらいました。ありがとうございました。

そして、この3ヶ月でしっかりと充電するだけではなく、今後の10年についての構想もしっかりと考える事ができたように思います。そこでせっかくなので全部ではないですが、この3ヶ月の休暇で考えたことや、構想の一部を2024年の社長日記では何回かにわけて書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

まず最初にこの休暇中に考えたのは、25年のカヤックの振り返りでした。この25年で僕ら面白法人は何を成し遂げたのか。それを考えてみました。

★成し遂げたこと

面白法人という言葉を生み出し、そこに人生を捧げた。

1:友人3人で起業し仲良くやる。(何をするかよりも誰とするか)
2:自由でユニークな組織のあり方を模索する(鎌倉本社、旅する支社、サイコロ給など)
3:「つくる人を増やす」という経営理念のもと、つくる人を社会に増やした
4:資本をしっかり成長させられた
5:面白法人という言葉をしつこく追求した

面白法人という言葉は創業と同時に生みだした言葉です。この言葉の意味を深く考え、それにそって活動してきたことで、今のカヤックをつくってきました。その結果、社会にこれはまぁまぁ成し遂げたといってもいいのではないかなと思うことを5つあげてみました。それぞれについて解説してみたいと思います。

1:友人3人で起業し仲良くやる。(何をするかよりも誰とするか)

カヤックは創業時、大学時代の同級生3人で立ち上げた会社です。社名のカヤックも3人の頭文字からできています。そのメンバーがみな代表取締役という形で、株もほぼ均等にもち上場前も上場後も仲良く活動しているということは素晴らしいことだと思っています。これは言い換えるなら「何をするかよりも誰とするか」こそが人生においては重要で、そしてそれこそが一番面白いことである、この価値観を会社という形を通して示したいと思いました。ここをしつこく、しみじみよくやっているなぁ・・と思いますし、この物語を完結させる意味でも、当初はそこまで考えていませんでしたが、「引退も3人同時だな」と今となっては思います。

2:自由でユニークな組織のあり方を模索する(鎌倉本社、旅する支社、サイコロ給など)

コロナを経て、いまでこそリモートワークなどは当たり前ですが、20年前から 旅する支社(全社員で海外で仕事したり)という制度を実行したり、職住近接の鎌倉本社を推奨したりということを続けてきました。あるいは、サイコロ給というような未だに世にも奇妙だと珍しがられる給与制度を取り入れてきました。こういったチャレンジにより働き方や、会社という存在そのもの自由度を広げることができたのではないかなと思います。何年か前に流行ったティール組織というものを実践してきた自負もあります。
参考:ティール組織についての解説はこちら。

話題のティール組織について、わかりやすくまとめてみた(やや偏見あり)

3:「つくる人を増やす」という経営理念のもと、つくる人を社会に増やした

経営理念が「つくる人を増やす」というカヤックにおいては、カヤックという組織が成長することも重要なミッションですが、一方で、カヤックから多くのつくる人を社会に輩出しているということも大切なことだなと思っています。特に独立や起業は良いことだと考えていて、応援したいと思っております(さすがに社員を引き連れてみたいのは困りますが、)そういったカヤックを卒業した人たちが活躍すればまたカヤックに入りたい人も増えて良い循環が生まれる。そんな風に考えています。

4:資本をしっかり成長させられた

資本主義の中で活動している以上、法人としてこれはしっかりと向き合うことであり、面白法人の面白の中にも、当然その意味を含んでいます。成長のスピードは決して早くはありませんが、それでも25年で、成長できたことは良いことだと考えています。

5:面白法人という言葉をしつこく追求した

面白法人というのは社員にとって、「面白く働こう!」という指針のような言葉でもあり、この言葉に沿って活動するという意味では自身の活動においてすべての原動力になっているとも言えるのですが、一方で、外にもこのワードを発信をしているので、社員以外にも覚えてもらうキーワードになったのかなと思います。つまりある種の一定の価値観をともなったブランドにしていくスタートがきれたのではないかなと思います。ブランドは一朝一夕ではできず歳月をかけて積み上げていくものですし、一方でなにかの拍子に失墜してしまうようなものでもあるとは思います。なので、あくまでまだ第一歩ではあります。ただ、このキーワードを資産と捉え、今後どのように成長させ、どのように測定し、どのようにビジネスにおける価値と転換していくのかが問われるのだろうと思います。

以上を成し遂げたこととしました。
他にも細かくいえばありましたが、自分なりに自画自賛してよさそうなものをあげてみました。

ちなみに、自画自賛するということについてです。

僕の敬愛するとある方から影響を受けました。自分が成し遂げたことをしみじみと振り返って褒めてあげる。喜んであげる。これは非常に大事な資質だと。この話を聞いた時、なるほどなと思いました。どちらかというと起業家は、常にこんなんじゃ足りないともっともっと上を目指そうと思いがちなんですが、時には、立ち止まって自分のしてきたことを振り返って、しみじみ自分を褒めてあげるのも同じぐらい重要なんだなと学びました。

自画自賛すぎてびっくりしたかもしれませんが、そういうメカニズムにそっております。

ということで新年の社長日記一発目はここまでにしておきます。

次回は、この25周年の振り返りを経て、今後の10年で、引き続き続けたいこと、そして新たにチャレンジしたいこと。などを書いてみ見たいと思います。

では皆様今年もどうぞよろしくお願い致します。

当日記の無断転載は禁じられておりません。大歓迎です。(転載元URLの明記をお願いいたします)

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